5/3 顔の新鮮さ/懐かしきあの頃

ハービー・山口の『HOPE 空、青くなる』という写真集を買って眺めていて、30年から15年前くらいの町の人々の写真が並んでいるのだが、その一般人の顔というものが、こういうものだったか、という新鮮さがある。写真というものの性質か、写真家の腕なのか、あるいは、一般人は皆がマスクをし、著名人や芸能人の顔ばかり見る時世のせいなのか。

しかし、例えば「クラスメート 2007」という写真など、高校生らしき集団が写っているのだが、モノクロでノスタルジックな写真に仕上げられていながら、そのスタイルが自分の中高生だった頃の周囲のスタイルそのもので、面白い。本当に、「懐かしきあの頃」を持つ年齢になってしまったようだ……。

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