7/6 『永訣の朝』を読む

宮沢賢治「永訣の朝」を改めて読むがやはり泣いてしまう。読めば読むほど深まっていく詩である。

宮沢賢治は文学部学生のテーマにも好まれるらしい(漱石、賢治、春樹とかつて教授が仰っていた)が、それはおそらく、作品群を一貫するテーマやモチーフが見出しやすいからではないか。教材研究をしていても、様々なことを考えてしまうし、やらせてみたくなる。最たるものが「幸」だろうが、妹の死をめぐる詩群や物語の読解は考察しがいがありかつ感動的である。

ふと思ったが、授業の準備がほとんどイコール問のいくつか載った生徒用プリントの作成になっている。若い先生の多くがプリント中心になっているようにも感じ、あまりたくさんの先生がプリントだけで授業をするようになると、もしかしたら何かデメリットが生じるかもしれないなと思わなくもない。

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