5/8 不十分な再現性+無自覚に出てしまう身体性

タイトルはあった方がいいな、と思い至る。

センスの哲学』第一章を読む。「不十分な再現性+無自覚に出てしまう身体性」……演劇部員に読ませたい一節だが、身体性に関しては、演劇だけに、難しいところがある。無自覚に身体性を出せるのなら、それはむしろすごいことではないかという気がする(本書でも、最終的にはこの無自覚な身体性というものの重要性について書かれると予告されているのだが)。再現性に関しては全く演劇部員に読ませたいところであり、たとえばどこまで大道具や小道具や衣装を用意するかといったところに関わると思うのだが、舞台上に現実を再現することは原理的に不可能であり、むしろ再現しようとすればするほど、素人の限界にぶつかって、素人らしさが出てしまうのである。それならば、再現とは異なった舞台上だけの特別なルールによって演出し、観客の想像力における「再現」を目指した方が良い。

さユり「花の塔」を繰り返し聴いている。特に良い一節があるというわけではないが、曲は楽しい。生徒に教わった、というか生徒から学びとった楽曲の一つ。さユり自体はメジャーデビューした頃から好んで聴いていたが……。

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