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ゲームの話

  まさかの残業になってしまい、こんな時間に記事を書き始めている。日曜なら夜は時間が取れるだろうと勘案して決めたのに、なかなかままならない。それでも「日曜はnoteをアップする」という習慣がついたことは一つの進歩である。自分の頭の中を文章に書き起こすことをしなくなって久しい。「読み手が楽しんでくれるもの」を書くことはあっても、自分の頭の中を書き連ねることはなかったので、純粋に書くことを楽しめていると思う。

 さて、今日はゲームの話を書こうと思う。少し前から「ファイナルファンタジーⅥ」をスーパーファミコンクラシックでプレイしている。このゲームは私にとって曰くつきだ。小学生の頃、友達が来た時に自室にスーファミを持ち込んだのをそのままこっそり置きっぱなしにし、毎朝こっそり30分早起きしてレベル上げをしていた。ちなみに当時なぜか我が家にはスーファミが2台あったため、1台が私のところにあっても家族は困らなかったしばれなかった。そしてある日学校から帰ると居間でゲームをしていた弟に、「あ、ねーちゃんのFF6のセーブ消えたから」と言われた。弟がFF6がやりたくなり、私の部屋にあるソフトを持ち出し居間にあるスーファミでプレイしたところ私のセーブが消えていたという。私の労力は無になった。確かレベルが65前後だったと思うのだが、当時ゲームをしていい時間が1日1時間までと決まっていた私にとってはとてつもない苦労の末のレベルであった。努力が水の泡となった私はFF6をクリアすることなく大人になった。大学生の頃に再度プレイしたものの、その時はあまりハマれずクリアせずにいたのだ。そして今、急に懐かしのFF6がやりたくなり、後輩にスーパーファミコンクラシックを借りてプレイ。いい大人になった私は、ドット絵の制約の中こだわったグラフィックデザイン、飽きさせないストーリー、ところどころにある遊び心、世界観を盛り上げる音楽など、子どもの頃には目を向けなかったところにいちいち感動している。

 そして子どもの頃には気にならなかったキャラ設定。大人になった今、自分より年上のキャラクターの方が圧倒的に少なくなってしまったが、やはりエドガーが断然好きだ。設定を見るといつの間にか年下になってしまったが、施政者としての判断力、明確な指針の提示など、魅力的にもほどがある。上司になってほしい。うちのエドガーは私に愛されすぎて連れまわされた結果、力と魔力と体力が爆上がりし、女好き設定も相まってちょっとやばい青年に仕上がっているが、それくらい好きだ。そしてポジティブ病みメンズ代表はロックである。好きな女性を失ってしまった悲しみはまだ理解できる。しかしその遺体を村のやばげな雰囲気のおじさんの薬で保管し、おじさんに管理も委託。おじさんの薬が効かなかったらという想定の上薬を投与したのか、管理委託中にこっそり危ない実験をされていたらどうするのか。リスク管理がずさんすぎて心配になる。旅先では会う女たち(ティナ、セリス)全員に「お前は俺が守る!」的な発言を連呼。ティナは「愛するってどういうこと…?」と恋愛のスタートラインにも立てていないが、セリスはまんまとほだされる。そして職業がトレジャーハンターという名の盗賊。宝を見つけるよりも扉の鍵を開けたり、モンスターからアイテムを盗んだりと泥棒感が圧倒的に強い。また、コマンドが「ぬすむ」から「ぶんどる」になった時には「え、強盗…?」と思ってしまった。私がセリスと友達だったら思わず忠告するレベルでやばい男だと思う。なんて思いつつ、現在私はロックを比較的連れて歩いているし、基本はポジティブな彼のことは嫌いではない。ただ、恋愛対象にするとものすごい苦労する男だな、と思っている。

 子どもの頃はこんなことを考えず、ビジュアルが好きだとか、キャラクターとして使いやすいから好きだとかもっと単純な視点でゲームをしていたと思う。しかし、大人になってからの方が感動は大きく、多角的な気づきもあり楽しい。このゲームの人間考察を誰かとしたいが、さすがにここまで話すと引かれそうなので、ここにこっそり置いておくことにする。

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