島根県松江市・持田神社のクラウドファンディングを見て感じたこと
初めは、「こんなプロジェクトあったんだ」だった
島根県松江市の西持田町に、持田神社という神社が鎮座しているのをご存知だろうか。
…と偉そうに書き始めたは良いものの、かくいう私も、地元であるにも関わらず名前と位置を把握できているかいないか、くらいの認識でしかなかった。恥ずかしながら。
その状況が変わったのが、とあるツテで知ったこのクラウドファンディングだった。
今回のクラウドファンディングの概要について
#持田神社 #亀尾神能 #READYFOR #クラウドファンディング
一言で表すなら、破損した状態のままの神社の屋根の修繕費(の一部)を、クラウドファンディングで集めたい…ということのようだ。
「これは持田神社だけの問題ではない」が率直な感想
プロジェクトを読んでまず私が感じたのは、「これは持田神社さんだけの問題ではない」ということだ。
プロジェクトページを読み進めていくと、応援メッセージとして美保神社の宮司さんがこんなコメントを寄せている。
今回の件は、おそらく持田神社だけが抱える課題ではない
繰り返すようだけれど、これは今の日本社会の中で(特に地方の小規模な施設において)どんなところでも共通する課題ではないかと思う。
少子高齢化、地域の過疎化、特に若い世代の生活スタイルの変化や、地域に住む人と地域社会とのつながり方の変化。様々な要素が絡み合って、「これまで長い年月を経て成り立ってきたものが、立ち行かなくなる」ということだと思う。
構造的な課題とも言えるので、今回の持田神社の件だけが解決すれば良し、とも言い切れない。…が、クラウドファンディングが成功するか否かだけでなく、まずはこういった「困りごと」は氷山の一角で、地域には(島根県だけでなくおそらく全国各地に)もっと多くの課題があるのだという認識が必要な気がしている。
今回のクラウドファンディングが、「後に続く者達」への大切な好例になり得るか
おそらく、寺社仏閣の世界だけ見ていても、同じような困りごとを抱えている場所は多いと思う。今のところ顕在化していないだけで。私が今回のクラウドファンディングに成功して欲しいなと思うのは、もしこのプロジェクトが成功したら、今後出てくるであろう「後に続く者達」への大切な好例、前例になってくれると思うからだ。
「そして松江の町は続く」となって欲しい
そして、このような厳しい状況下においても、持田神社のような場所が「続けていける」ような「町としての余裕」が欲しい。いち松江市民として。
歴史あるもの、新しいものを問わず、「これまでと、今と、これから」の集合体としての「この町」が、少しずつ姿形を変えながら受け継がれてきたのが今の松江市なのだと思う。
このnoteを読んでいる方に伝えたいこと
まずはこのリンクされているプロジェクトページを読んでみて欲しい。
そして、寄付する/しないに関わらず、このような事例があることをまずは知って欲しい。できれば、「持田神社という神社が島根県松江市にあったな、何か困ってるっぽかったな」ということを、頭の片隅に覚えておいて欲しい。
いつか機会があればこの神社を訪れてみて欲しいし、出来ればお賽銭の一つを片手に参拝してみて欲しい。もしそれ以上の思いがある様なら、寄付という形を取ってみて欲しい。おそらく、プロジェクトが終わっていても何らかの形で寄付を届けることは出来るはずだ。
また、神社のInstagramアカウントもあるようなので、よかったらぜひフォローもして頂けると嬉しい。
https://www.instagram.com/mochidajinjya/
かくいう私自身も、今回のプロジェクトに一口投じることと、まずは実際に持田神社に参拝に行ってみたいと思う。
今回のクラウドファンディングは、ゴールではなくスタート
クラウドファンディングを応援したくて書いている様なこのnoteではあるものの、クラファンの成功はゴールではない、と思っている。おそらく集めることが出来るのは修繕費の一部なので、クラファンが成功したとしても、関係者の方々にとっては、その先にまだまだやる事は沢山あるのだと思う。
クラファンが短期戦だとすれば、神社の修繕は中長期戦だ。自分自身、何をどうコミットできるか(あるいはどう/どこまでコミットすべきか)は考えていきたいし、出来ることを見つけて粛々とやっていきたい。
偶々持田神社という形で表れているだけで、この町のために何か出来ないか、というのは自分の今後のライフワークになってくると思う。私自身も、今回のプロジェクトで、自分の住む町を見る視点が少し変わった。自分なりに出来る貢献の形が何らかあるかもしれない。
おまけ:「すべては思い通り」になることを祈って
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
プロジェクトの成功を心より祈っております。
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