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日本語学校を退職してから気づけたこと

日本語学校に勤務しているとき

朝がめちゃくちゃ弱い私は、
ぎりぎりまで寝て
バタバタと準備をして
全力で自転車を漕いで
学校に向かっていました。


夜は、日が沈んでからまっすぐに家に帰る。

春は自転車のスピードがちょっと速いと何だか寒くて、
夏は暑すぎて早く家に帰りたくて仕方なくて
秋はあ~なんだかちょうどいい気温だなと思って
冬は寒いからあんまりスピードが出せなくて


いつも自分のことでいっぱいで、
周りの景色を見る余裕なんてありませんでした。


でも、退職して家で洗濯物を取り込むとき、
ベランダから見える夕日がすごくきれいで。


あ、私はもう何年もこんなに穏やかな気持ちで
夕日を見ていなかったな。



と気が付きました。

大好きな沖縄に旅行に行ったときも、
夕日を見たことはあるけれど、
旅行中も仕事のことをやっぱり考えてしまって、
完全にリラックスできていたかと言われると、
全然そんなことはなかったと
今になってわかりました。


学生のことを毎日考えて

今日の授業はどうだったかな?
あの言い方じゃだめだったかな?
今度はこういう言い方をしたらいいかな?
今日叱りすぎた…明日なんて言おう?


と四六時中考えていたことを思うと、
自分で自分を日々追い込んでいたんだと思います。


職場の人にも言われたことがありますが、私は


責任感が強く、プライドも高い、完璧主義です。


だから、毎日学生にも、同僚にも
できるだけ完璧な自分で、
ほころびを見せたり、
隙を見せたりしないように、
日々、気丈に振る舞っていたんだと
今はわかります。
それがストレスになっていたことも。


学生のことは大好きだし、
同僚も信頼できる方ばかりだったけど
どうしても弱みは見せたくなかった。
できないじゃん、と思われたくなかった。


でも、今は
できない自分を認めてあげる。


甘えてるだけじゃない?
と思われるかもしれないですが、
甘えたっていいと思うんです。


だって、社会って思っていた以上に

褒められないし、
感謝もされない、
そんな場所だから。



できて当たり前。
やってもらって当たり前。
褒めなくて当たり前。


そんな場所だから、
自分で自分を褒めて、甘やかしてあげないと
誰が自分を認めてくれるんだ?と思ったんです。


退職した理由は全然これとは別だけど、
最近になって心の奥底にあったものが
見えるようになってきて、
あ。しんどかったんだなと(笑)


夕日をゆっくり見ることも
ほとんどないくらい
日々追われていて、疲れていたんだと、
退職してから気が付きました。


自分では毎日元気なつもりでしたが、
周りからのストレスって
日に日に蓄積されていて
それが普通の状態になっていくので、
気づけないものなんだなと思いました。


会社に勤めている方も、
日本語学校に勤めている方も、
学生さんも、


時には立ち止まってゆっくりを空を見てみると
肩の力が抜けるかもしれません。
疲れた時にちょっとやってみてください。


自分の気持ちに気づけるかもしれません。


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