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親孝行は親子のコミュニケーションから始めよう

今日は、「親孝行は、親子のコミュニケーションから始まる」ということを書きたいと思います。

日本では、「ふるさとは遠くにありて思うもの」といいます。
我々日本人は、親が元気なうちはあまり故郷に近寄らず、親が要介護になってから親や故郷に思いを寄せるようになる、と思いませんか?
そして、今までの親不孝を償うかのように、介護に勤しみます。
介護施設ではなく、自分で介護しようと頑張ります。

でも、そのあり方はどうかな?と思います。
私が親の立場だったら、嫌だなぁ。
私は遠慮する性格なので、子供に迷惑をかけたくないと思ってしまいます。
それよりも、もっと元気なうちに子供といろんなところに行ったり、いろんな話をして、思い出を共有したいと思います。

でも、私は自分の親にそれができませんでした。
母は今88歳ですが、アルツハイマー型認知症です。
そして、父は昨年夏に亡くなりました。
親に教えてほしいことはたくさんありますが、教えてもらえません。
一緒にお出かけしたくても、できないのです。

もっと親が元気なうちに、いろんな話をすればよかった。
いろんなことを聞けばよかった。
いろんなところに行けばよかった。
悔やまれてなりません。

一方、妹は毎日のように母に電話をし、そして母を連れ出し、小さな旅行をたくさんしていました。

ヤマザキマリさんの本に、イタリア人はママをとても大切にすると書いてあります。
週に一度は親族で集まってご飯を食べ
毎日のように電話をして声を聞き合う。
それが当たり前なのです。

そして欧米では、歳をとったら施設に入ることは当たり前です。
日本のように、施設に入れることに対するネガティヴな風潮はありません。
家族で最期を看取りたいという考えもありません。
静かに亡くなるのです。

私も、そうして欲しいと思います。

だから、今日娘たちにいました。
介護はしなくていい。
自力で生活できなくなったら、施設に入れて欲しい。
そのかわり、元気な間に、ちょくちょく会ったり、電話をしたりしたいと。

自分が親にできなかったことを、子供たちとしたいと思います。

孝行したいときに親はいない、といいますが、
孝行して欲しければ、どのように孝行してほしいのか、それをしっかり伝えておくことが大切なのだと思います。
親子の会話が必要なんですよね。


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