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20200917 新月は乙女座にて



こんばんは
青日タロウです。


9月も折り返しを迎えて、秋の気配が色濃くなってきている。
秋分も近い。
星のカレンダー的にも1年の折り返し。
今回の新月は9月17日の20:00ごろ乙女座にてピークを迎える。

乙女座。
乙女座を言い換えると処女宮。英語ではVirgo。Virginと似ている。
なぜ乙女座は処女宮と呼ばれるのだろうか。

いくつかの言い伝えがあるけれど、正義の女神アストライアーが、
欲望のままにつきすすむ人間を見捨て行く神々の中で、
最後まで地上に残り、人間の為に正義を説いていたけれど、
変わりようのない人間に心底嘆き、悲しみの果てに、
星になったという神話がしっくりくる。

星になったアストライアーは星乙女と呼ばれ、自身は乙女座となり、
その時手にしていた秤が天秤座になったと言われる。

乙女座と天秤座はどことなく似ている部分があるけれど、
決定的に違うなと思わせられるのは、その神話があるからなのか。

星乙女の嘆き悲しみが、乙女座の性質には表れているように思う。

乙女座の守護星は水星。
双子座と同じ、コミュニケーション・伝達の神様ヘルメスに愛されている。
エレメントは地、クオリティは柔軟宮。

”現実的で、研究熱心で、賢く、器用。”

けれども嘆き悲しみが拭えない。特に人とのコミュニケーションにおいて。
水星に守られているのに、そのコミュニケーションが時々なぜか上手に機能しない節が感じられる。

それは乙女座の異名、処女宮と呼ばれるところにあるように思う。

何処までもピュア。純粋。純潔。
その清く、繊細な心は賢さと器用さに守られている。

牡羊座の自分探しに始まり、牡牛座で感覚を手にし、
双子座の世界で他者の存在を意識した。
蟹座で身内の世界、内なる感情を磨き、獅子座で自分の誇りを外へと示すことにトライした。
そうして次にやってくる乙女座の世界。

個人星座の最後として、これまでやってきた一人の人間としての
生きる経験値の高さからその優秀さ・勤勉さが際立つ。
嘆き悲しみの果てに星乙女となってしまったアストライアーの気持ちが、
乙女座の人々は強く刻まれているのでないかと思う。
(※基本は、すべての星座はどの人も持っている)

けれども、最後まで地上に残り続け人々を正義の名のもと、
神の理想を掲げて、救おうとした粘り強さ、優しさがそこにはある。

理想を追い求める点で、天秤座と似ている。
その苦しさを分かっていながらも。
神の理想のせいで嘆き悲しむけれど、そのピュアさや、
粘り強いケアを施す心を持つおかげて
他人が放ってはおけないある種の魅力が同居している。



さてそんな乙女座のエリアで、今回新月を迎える。
新月は「新たに始める、リスタート」のタイミング。
この乙女座新月の星空を眺めて、今どうあるべきかにフォーカスしていきたい。


今回の新月のポイントは次の通り

①地の星座に6天体大集合
②乙女座25° 第5ハウスでの新月(太陽と合)
③土星25°とタイトなトライン(120°)、逆行中の火星とスクエア(90°)


まず初めに
①地の星座に6天体大集合

この新月は2020年最後の地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)の新月。
並びに、太陽・月・木星・土星・天王星・冥王星が地の星座に集まっている。
とても現実的で、実務的、形にしなければ、という配置。
理想を描いたならばそれを実行して、理想に近づこうみたいなイメージ。

乙女座はキーワードとして「I analyze(私は解析する)」を持つ。
「自らの理想に向かい、徹底的に果たす」
という言葉に象徴される星座。

狙うは大物、その為の準備・仕込み。


続いては、
②乙女座25° 第5ハウスでの新月(太陽と合)

乙女座25°はサビアンシンボルにおいて
「掲げられた半旗」という象意がある。
半旗とは弔意を表すために旗竿の半分程度の位置に掲げる旗のこと。
つまり”終わり”と”敬意”の表れ。
そしてそれが掲げられているという決意。

また乙女座25°の月と太陽は、第5ハウスという「自己表現・楽しみ」のハウスにいる。
”自己表現”をするにあたって、
これまでに何を”終わらせ”、
どんなことに”敬意”を払うのか。
そしてその”自己表現”はどのような”決意”を以てして、行われていくのか

乙女座の新月を迎えるまでに、たくさんの禊ともとれることが起こってきた。
生活スタイルの変更を余儀なくされ、
付き合う人も変わり、
大事にしてきた価値観も案外変化してきた。
それでも大切にしたいと思えるモノゴト、
自分の理想を今きちんと描けているのだろうか。

もしそれが浮かんでいるようだとしたならば、
この新月は理想に向かっての行動を起こすとき。

小さくてもいい一歩を。


最後に
③土星とタイトなトライン(120°)、逆行中の火星とスクエア(90°)

この新月は、制限・試練の星ともいわれる土星としっかり手を取り合う。
固い握手。
人生における師のような存在が、背中を押すようなそんな雰囲気。

しかし、それと同時に
逆行中でエネルギーの出しどころがあらぬ方向へと向かいがちな
火星が衝突してくる。
口の利き方を知らない、怖い物がない若者がぶつかってくるようなイメージ。
しかもこの若者はまだ自分がどこを目指すべきかわかっていないような。

土星は山羊座・火星は牡羊座と共に支配星(ルーラー)にある。
理想に向かって、尊敬に値する厳しい師が背中を押してくれるが、
勢いだけの無謀な若者がやたらと突っかかってくるような、
しかもめちゃめちゃ辺りは強め、みたいな。

とは言え相手は若者。
こちらも経験を積んで、しっかりとした理想を描いていれば、
そんな衝突に脅かされる必要もない。
小さくてもいいから、着実に自分のことを進めていく、
そんなことが大事な配置に思う。


そんな3つのポイントをまとめてみると、
浮かび上がってくる、今回の乙女座満月のキーワードは

「狙いを定めよ、己を誇れ」

”狙いを定める”とは、
自らがつかみ取りたい、実現したい、成りたいと思う理想像に向かうこと。
そして、その理想像に向かって調整をかけていくこと。
アバウトな感覚や、なんとなくでは到底届かない理想がそこにある。
その為の調整は欠かすことができない。
丁寧に詰めること、対象を分析すること、見逃さないこと。
ガンガン推し進める必要はない。
闇雲に攻めたところで、その大きな理想には手が届かない。
ならばきちんと作戦を立てよう、緻密であろう。

その理想を獲得していくのにもう一つ大事なのが、
”己を誇る”こと。

この理想を手にするための闘いは殺し合いではない。
命が狙わているのではないから、
息を潜め、バレないようにする意味はない。

時折、理想に向かってゆく時には、チャンスが訪れることがある。
神からの思し召し。
不断の努力と、そしてそれを実行するためにアピールすることは必要。
自分自身を誇り、それを表現していくことで、
手の届かない理想が、ほんの少しだけ歩み寄ってくれることがある。

自らの存在を大切にし、誇ること。
狙いを定めるうえでも、揺るぎない自信となって、
その輝かしい未来を見据えることができるはず。

まずはできることから。
着実に。
始めたいことがあれば、取り掛かってみることが大事。
考えてみる。
考えられていれば、言葉にしてみる。
言葉に出来ていれば、行動にしてみる。
現状のステージからより解像度を上げていくような
取り組みを心がけてみて。



今月も、ご自愛ください。


おまけのプチ占い。

月と火星はクインカンクス(150°)の角度を結んでいる

クインカンクスは、相容れない角度。
まったくもって自分と似たところのない存在同士。

このタイミングで何かと熱量高めにけしかけてくる
モノゴト・トラブルは、実はスルー出来てしまう。
本質的にとらえてみると、何てことないのだけれど、
やたらとぶつかってくるものだから気にしてしまう。

真っ向からぶつかるように相手にはしなくてよい。
ただし、そのぶつかりのおかげで、
なんとなく実は気が付いていなかった視点が発見されるかも。
なぜこんなにもぶつかってくるのだろうか、
その熱い思いの裏側、出所、そんなところに
自分一人だけでは理解できない関係性の妙が生まれる。



2020.9.15 青日タロウ

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