20200408 満月は天秤座にて

本日はスーパームーン。
2020年の間、13回訪れる満月に置いて、もっとも地球に接近し、煌々と僕らを照らす満月が、今日4月8日の満月である。
（午前3時9分ごろが最接近とのこと。）

そんな印象的な満月は、天秤座にて迎える。
天秤座は「他者」と「調整」の星。
相手、ライバル、敵、結婚相手、契約、バランス、制裁などなど…
そのようなものをが天秤座の輪の中にある。
風の属性も帯びていて、言葉や論理を扱っている。
また愛の星：金星（ヴィーナス）を守護星とし、愛に愛された星座である。
結婚相手のようなイメージはまさに天秤座にぴったりだ。

そんな天秤座にて、満月がおこる。
昨今の状況は、甚だしいを超えている。
そう、見えないヤツらの大陸間大移動、グレートジャーニーである。
一体2ヶ月前誰が、想像し得ただろうか。
瞬く間に世界中へと広がり、皆が怯えている。
この満月にどんな意味を見出そうか。
少しでも誰かの気づきになればいいと、このスーパームーンに思いを乗せている。

さて、今回の満月や、世間を眺めていてこの曲を思い浮かべてしまう。

そう、鬼束ちひろ「月光」である。
政府の対応や、マスコミの扇動を見ていて、

この腐敗した世界に堕とされた
How do I live on such a field?
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「月光」 鬼束ちひろ　より

なんて、こうも熱唱したくもなってしまう。
（かくいう僕は大ファンである）
こんな世界で生きて行けるのだろうか、と本当に問いかけたくなる気持ちもよくわかる。
何度もいうが、試されているのである。今、僕らは。

月というのは無意識の感情、母性など、あなた自身の「素」を表すような天体とされている。
そんな月が、「他者」をイメージする天秤座にて満ちる。
満月ではエネルギーが満ち満ちていて、敏感な方は、なんというかぽうっとしてしまい、ぐったりする人もいる。
敏感でない方、そうでない方でも幾分、なんだか充実感というか、特に感情の部分が普段よりも強調されているようなタームに思う。
いつもより言葉や行動が流れてしまう、逆にエネルギーに圧倒されて萎縮してしまう方もいるかもしれない。

特に今回はスーパームーン。
月が近いのである。
ぜひ、余裕のある方は部屋を暗くして、窓の外の月をじっと眺めてみてほしい。（もしくは注意を払ってぜひお外で！）
じぃっと月を眺めているうちに、自らのうちから沸き起こってくる感情、思いの丈、悲しみ、切なさ、日常の優しさ、安らぎ、なんでもいいそれらを、じんわりと抱きしめてみてほしい。
きっとその感情は、外でもないあなたからきちんと湧き出でている、正真正銘のあなた自身である。
そしてその感情はどうして生まれるのだろう。
恐らく、「他者」の存在があるからだと、僕は思っている。
この非常事態に、僕らは自分自身のことをより見つめなければいけない、
しかものその自分自身は他者のおかげさんで成り立っていることを感じ取れるはずだと思う。
もちろん、自分のことで精一杯ですという人が、今溢れていることは揺るがない。
だからこそ、今の自分自身を、感情を、きちんと抱きしめてほしいと、切に願う。
自分自身を抱きしめてあげられる人は、きっとそのうち大切な誰かのことを抱きしめてあげることができると思うから。

4月は、牡羊座に太陽が位置している。
牡羊座は天秤座の対極にいる。12星座で1番初めに当たる星、まさに「自分自身」の象徴である。
昼間に自分の安全のために自粛活動を行う者、自身の生活のために外へと出向く者。
それは両方とも立派な行為である。
決して簡単に他者が非難していいものではないだろう。
各々に確固たる理由があるのだから

そんな太陽が沈み、静かで明るい夜が訪れた今日。
天秤座の満月を期に、昼間の自分自身を抱きしめて、明日も訪れる、より緊張感のある日常を、大切な誰かのための自粛活動へ、大切な誰かを守るための外出となれば良いと思う。
一人ひとりが少しずつ限られた中でできることに邁進することを願う。

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 最後に
この大きな大きなうねりの中で、もがきにもがいている皆様へ。

お疲れ様です。
ともに乗り越えましょう。

そして、最前線で働く医療従事者の方々、生活を営むのに欠かすことのできない仕事に携わる方々、本当に本当にありがとうございます。

あなた方無くして、僕らの生活は保証されません。
僕らができない代わりに、リスクを追って真摯に責務を果たしてくれるおかげで、みんなの生活があります。
今の僕が直接的に誰かの役に立つことはできないけれども、
何ができるかと思い、こうして言葉にしています。
一人ひとりができることを。
鬼束さんもこう歌っています。

こんなもののために生まれたんじゃない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「月光」 鬼束ちひろ より