ど文系の私が、競馬と税金について考える
こんにちは。
あおはるです。
ど文系の自分が、新しい概念を学びながらその過程を公開していくというコンセプトで始めてみた企画。
今回は競馬と税金についてです。
最近、ネットで宝くじが買えるというCMをよく見かけます。
8/14までサマージャンボ宝くじが開催中です。
今や何でもネットでできますね。
競馬もJRAのサイトでネット投票することができます。
というわけで、土日は自宅から競馬をしてみました。
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土日の収支
競馬は大学生くらいの頃が一番ハマっていて、最近は全然やってなかったので、正直どの馬が良いとか全然わからないのですが、ネットをみながら何レースか購入。
幸いなことに収支はプラスで終了でした。
最初に10,000円を入金して、勝った分も次に回しているので、
累計購入金額は34,600円
累計払戻金額は46,700円
最終的に手元には22,100円残りました。
元金10,000を引くと、プラス12,100円です。
まあ、これは久々のビギナーズラックで、よかったよかったなんですが、気になったのがこの収支に掛かる税金。
たまに芸能人が万馬券をあたって話題になっていますよね。
せっかくなので調べてみました。
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税金の掛かり方について
宝くじは非課税ですが、競馬で得られたお金は課税対象です。
参考にさせていただいた記事はこちら。
基本的には一時所得になり、一時所得というのは年間50万円以上で確定申告が必要(すなわち課税対象)です。
なお、以下で国税庁が発表しているように、雑所得となるケースもありますが、基本的に一般的な買い方をしている人は、一時所得になります。
計算式で言うと、以下のようになります。
(獲得金-馬券代-特別控除50万円)÷2=税金対象金額
この馬券代というのが今回のポイントです。
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馬券代の対象について
さて、この競馬の課税対象の計算式がけっこうエグいという話。
先ほど私の土日の収支でみてみましょう。
累計購入金額は34,600円
累計払戻金額は46,700円
収支はプラス12,100円
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感覚的には儲けに対しての課税。
プラスの12,100円に対して税金が掛かりそうですよね。
でも違うんです。
購入の34,600円の中には当たらなかったレース、買い方の分も含まれていますが、無関係なハズレ馬券は経費にならないんです。
もう少しシンプルに例えますと、
(※以下、1着の馬を当てる馬券を単勝と言います)
▼ケース1
・あるレースにて、ある馬の単勝の馬券を5,000円分買いました。
・結果、その馬が1着となり4倍の20,000円の払い戻しがありました。
この場合は、5,000円を使って20,000円を獲得したので、
20,000 - 5,000 = 15,000円が獲得となり課税の対象になります。
では、当てやすくするために、以下のような買い方をしたとします。
▼ケース2
・単勝の馬券を、4頭分5,000円ずつ、合計20,000円分買いました。
・結果、その中の1頭が1着になり、4倍の20,000円の払い戻しがありました。
この場合、お財布的には、20,000円出して20,000円戻ってきたので、プラスマイナス0ですよね。
でも課税の対象は違うんです。
当たった馬券で使った金額しか引き算して良い対象にならないんです。
つまり、この場合はケース1と同様に15,000円が課税対象になります。
※同一レースの同一の買い方の場合は、使った金額に含めてよいという考え方もあるようですが、ここで述べたい問題の本質は、ハズレ馬券が経費にできないということです。
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年間50万円以上の戻しって結構ふつうにある
あくまでも獲得金は当たった時に戻ってきた金額であり、年間に50万円も「儲かった」ではないということがポイントです。
多くのギャンブルは元手に対して幾分かは戻しがあるものです。
そして、戻ってきた金額を再度賭けに回します。
例えば、収支がトントンくらいの競馬好きな方がいたとします。
毎週1万円使っていれば、最終的な収支がプラマイゼロでも、年間で50万以上使ったことになりますし、戻しも50万以上になります。
つまり、この50万円を超えた分の戻しにたいして税金が掛かります。
けっこうエグいですよね……儲かってないのに競馬をすればするほど税金がとられます。
競馬ファンって何百万人もいて、年間50万円以上購入される方って、全国で何万人もいると思います。
多くの方は知らず知らずに税金を無視していることでしょう。
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で、何が言いたいかというと……
税金納めましょうとかそういう啓蒙的な話じゃなくて、冒頭の「ネットで買えるようになった」という部分についてです。
これまでは払い戻しの時に(確か100万円を超えない場合は)いちいち本人確認なんてありませんでした。
でもネットはすべてデータに残ります。
従来では、手間との天秤にかけても、個人に追徴課税をかけるようなことはありませんでした。しかし、データであればすべてを一括で処理できるので大きく手間が省けます。
つまり、やろうと思えばいつかできてしまうようになるということ。
で、だから控えましょうみたいな話でもないんですが、こういう話を聞くと、ネットで買いたくなくなりますよね。
この話、根本的には、課税の対象の算出方法を変えるべきだと思ってます。
年間に50万以上も馬券を買ってくれる=コアな競馬ファンのはずなのに、たくさん買えば買うだけ不利になってしまいます。顧客にとって不誠実な仕組みです。
少し前にハズレ馬券の件が騒がれたように、一般的な買い方についても今後騒がれる時が来ると思います。
世論で早く見直されてほしい。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。