映画『すばらしき世界』レビュー【ネタバレあり】
こんにちは。サメ!です。
この記事は、もうこの映画を鑑賞している人向けの記事です!
鑑賞していない方はこちら
(ネタバレなしバージョン)
今回は『すばらしき世界』です!
早速行きましょう!
映画情報
主演:役所広司
監督:西川美和
脚本:西川美和
キャスト
役所広司
仲野太賀
橋爪功
梶芽衣子
六角精児
北村有起哉
白竜
キムラ緑子
長澤まさみ
安田成美
他
上映時間:126分 (2時間6分)
配給:ワーナーブラザーズ
公式サイトはこちら
すばらしき世界 公式
ネタバレあり感想
めちゃくちゃ大当りの素晴らしい映画でしたね!
人間の、ただ単純に善悪に振分けることの出来ない姿や、誰しもが持っている人としての弱さがリアルに描かれていたと思います。
三上は、幼い頃から親とは別れて暮らし、引き取られてそのまま組に入り、どんどんと社会から外れ、人生の大半を刑務所で過ごします。
いわゆる"普通"の生活とはかけ離れた生活を送ってきた三上にとって、社会で普通に生活していくことは、あまりにも難しいことでした。
現実の世界でもそうであるように、1度刑務所に収監された人は、仕事を見つけるのが非常に困難になります。
刑務所でも問題を多々起こしていた三上は、車の免許の更新すらできていなく、なかなか職にありつけません。
たくさんの人に支えられながらも、その性格が故に沢山失敗してしまいます。
三上のその姿はいかにも人間らしいと感じました。
他人の助言を素直に受け止められない。自分の思っていることが出来ないと不機嫌になってしまう。
三上ほど酷くはないにしても、同じようなことが思い当たる人もいるのではないでしょうか?
絡まれているおじさんを助けたり、近所迷惑の同居人に注意したり、やっていること自体に悪意はなく、三上自身の正義を貫いています。
しかしそれは、社会に適するものではなく、悪と映ってしまうのも、おかしいことではありません。
そういった三上と社会のすれ違いが、より三上を困惑させることになっていますね。
皆さんは最後のシーンで三上を引き取ってくれた夫婦の奥さんが、大切そうに三上の作ってくれたカバンを持っていたのに気が付きましたか?
刑務所で養った技術で作ったカバンには、三上の、繊細さとこれからの社会に対する希望が詰め込まれていたと思います。
奥さんが、今までずっと大切に使い続けてくれたことに感動するのはもちろん、三上の存在、貫いてきた善が、しっかりと届いていて、無駄じゃなかったというメッセージが感じられました。
まだまだ描きたいことは山々なのですが、長くなってしまうので割愛します、、、
ちなみに、夜うるさかった同居人で、「ゴリライモ」と呼ばれている人がいましたが、あの人の役名はなんとゴリライモです!
エンドロールで見つけた時は思わず「え、、」と言ってしまいました(笑)
評価
ストーリー
★★★★★ 5.0
よくある日本の感動ものではなくその厚いストーリーに、驚嘆しました。日本の映画でここまでの物語ができるとは、、、、西川美和監督の他の作品も是非チェックしてみたくなりました。
映像
★★★★☆ 4.0
背景をボケさせ、観ている側の心のぼやけを見事に表していて、流石です。おしゃれな映像が多く、観ていて飽きることがありませんでした。
音楽
★★★★☆ 4.0
シーンシーンにあった、少しコミカルな曲や、しっとり曲まで、常に心を衝くような音楽が奏でられていました。逆に急に曲が止まることによって、観客に心配させ、見事に感情を揺さぶられました。
演技
★★★★★ 5.0
圧巻としか言いようがありません。役所広司さんの凄さが改めてわかり、その世界に引き込まれました。仲野太賀さんなどその他の方々もものすごく演技が上手く、臭い演技でもなく、とにかく圧巻です。下手な二枚目使うより全然いいです。また、長澤まさみさんの役など、大物をあんな小役で使うのは、やはりあの監督だからこそできることなんだと思います。
その他諸々
★★★★☆ 4.5
とにかくこんな映画見た事ない。これでもかという程リアルに描かれた人間模様に、引き込まれるストーリー、これを見てそんをしたという人はまず居ないでしょう。
ぜひこれはなるべく多くの方々に見て欲しい映画だと思います。
点数
90.5/100点
おわりに
いかがだったでしょうか?
本当に面白くて心動かされました。
皆さんはこの映画を見てどう感じましたか?
ぜひコメントお待ちしております!!!!!!!
それでは、、、、、、、
サメ!の
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