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映画『ビバリウム』 レビュー【ネタバレあり】

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 こんにちは。サメ!です。
 この記事は、もうこの映画を鑑賞している人向けの記事です!

 今回は『ビバリウム』です!
早速行きましょう!



映画情報

主演:ジェシー・アイゼンバーグ
           イモージェン・プーツ
監督:ロルカン・フィネガン
脚本:ギャレット・シャンリー

キャスト
ジェシー・アイゼンバーグ
イモーヅェン・プーツ
ジョナサン・アリス
セナン・ジェニングス
アイナ・ハードウィック

上映時間:99分 (1時間39分)
配給:パルコ



ネタバレあり感想

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 まず最初に思ったのは、難しい!!!!!

皆さんはすぐに理解できたでしょうか??

 難しかったけれど、とても面白かったですね。
後からじわじわくるような、見返したくなるような、そういう作品でした。


 さあまず一体どういうことだったのか、公式のヒントも踏まえて自分なりの解釈を話していこうと思います。

 まずあの案内人(それが子供でもあるけど)の正体です。

 中盤に私たちには理解できない文字と、挿絵があった本が登場してきましたが、そこに書かれていた首が肥大化する生物と同じだということがわかります。

 つまり、人間が書いたと思われる本に書かれている生物なので、悪魔とかそういう類のものだと思われます。

 悪魔降霊とか色々ありますが、悪魔って人間の力を借りないと生きていけない(存在できない)描き方をされることが多いですよね。

 今回も同じように、子孫(クローンのようだが)を残すためには代理親が必要で、人間を利用しているのではないでしょうか。

 解放=死 という考え方や、ヨンダーに閉じ込める非現実的能力などからも、悪魔らしさが伝わってきます。

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 次に、終盤ジェマがあの生物を追って行った赤や青などの場所についてです。

 同じように閉じ込められながら育てさせられている人達がいましたが、あれはなんだったのでしょうか。

 最初に僕は、あの道路の下の不思議な空間を通して、同じ境遇の人たちのところに行けたのだと思いました。多分どこかに現実世界とも繋がっていて、あの生物たちはそこを通ってヨンダーを出入りしていたのだと思います。

 つまり偽の世界で、閉鎖的反復的な、いかにも偽物らしい作りのヨンダーはいくつもあって、それぞれと現実世界をつないでいるのがあの道路の下の空間ということです。

 そうだとすれば、続編にも期待が持てます。

 ヨンダーに囚われてしまった別のカップルは、例の本からあの生物の正体をつかみ、道路の下の空間を通って現実世界に戻り、、、、、みたいな。

 しかし、友達の解釈は違いました。

あの赤いところとかにいた人々は、歴代の囚われていた人だというのです。

 たしかに同時進行でやった場合あの生物の数が増えすぎてしまうし、トムが掘っていた穴にいた死体も昔囚われていた人のものだというのは間違いがないので、辻褄が合っています。

 しかし、ただでさえおかしい空間なのに、時間まで超えてしまうとなるとちょっと、、、

 どちらにせよ、説明が圧倒的に足りないので続編に期待です。


 この作品には、多くの謎が残されているままです。

・子供は結局誰に合っていたの

・あのの意味は?

・あの生物の正体は?

・ヨンダーの仕組みは?

・なぜ人間の力を使ってまで子孫を残そうとしているの

・彼らの目的は?

・子供が見ていたテレビなんなん?

などなど、このまま終わってしまってはモヤモヤが拭えない!
続編はそういう意味でも必要ですね。


 子供が成長して案内人になるのは丁寧な伏線があったのですぐにわかりましたが、ヨンダーという空間についてが一番説明不十分です。

 僕は鑑賞中、トムがタバコを捨て草が燃えたシーンで、草が燃える際のザツな映像表現や、本物っぽくないくっついた繊維のような土から、主人公が巨大なミニチュア町にとらわれてしまったのだと思いました。

 だから、燃やしたはずの家が治っていた→ミニチュアなので取り替えた
 ダンボールがいつのまにか届いたり消えている→上から置いたりとったり、、

 しかしそういう描写もなく答えあわせがない!!

 ほんとうに面白い作品ですが、疲れます笑


 伏線とかも細かいところまですごかったので見返してみたいですね!

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評価

ストーリー
★★★★☆ 4.0

 最高に面白かったですが、説明不足のところも多かったので、続編に期待を込めてこの評価にしました。皆さんは続編についてどう思いますか?

映像
★★★★☆ 4.0

 不気味な雰囲気がすごく上手く表現されていました。テレビの模様や音、作られた完璧すぎるヨンダー、昼と夜の使い分けなど、視覚効果として言うところがありませんでした!ただ、草が燃えるシーンの雑な作りは、あえてなのか?そこが疑問に思いました。

音楽
★★★★☆ 4.0

 トムたちが歌ったり踊ったり、今作で音楽が重要になってきました。
 不気味な雰囲気から一転どこかおかしく懐かしい曲が流れて、空気を変えることに成功しています。
 また、効果音なども「怖い」というより「不気味」や、「違和感」といったものが強く、ビバリウムの世界観にあっていました。

演技
★★★★★ 5.0

 だんだんと狂っていく姿がすばらしい!
それについては前述しましたので、ここでは子役について、、
 最初はこの子が悪なのかどうか掴めない中、不思議な子という演技で、観ている人を惑わせました。後半その異常さが出てくる時には、しっかりと人間ではない何かとして演技、、
 素晴らしいですね!

その他諸々
★★★★☆ 4.5
 説明こそ足りないけれど、それ以外は文句の付けようがないいい作品でした!2度3度見ても楽しめるような作りになっていると思うので、ぜひ繰り返しみたいです。

点数
84.5 / 100点

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おわりに

 いかがだったでしょうか。

 ほんとにじわじわくる面白さで、しばらく余韻に浸れそうです。

 一緒に行った友達にはそこまでハマらなかったようなので、好き嫌い分かれるような映画でしたね。


みなさんはこの映画を観てどう感じましたか?

是非コメントよろしくお願いします。

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それではまた、、、、、、、、、、


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