その2 あんてな

アンテナを折らないで下さい。

と少女。

彼女は白いワンピース、白い帽子、黄金の腕輪、赤い靴、ミディアムショートの直毛黒髪ヘア、赤いリボン、そしてうなじの部分にアンテナが入ってる。

さきほどまでセブンイレブンの前でファミチキを食いながらうんこ座りしてた男3人が少女をナンパしている。はじめはなにか言葉を発してるだけだったが、少女がそれを拒んだためか、少女の身体に触れ始めた。

俺はこうゆう物騒なのは嫌いだ。見て見ぬふりしようと思ったが、少女の碧い瞳に視線が吸い寄せられ、次の瞬間男どもから

なんだてめー、文句あんのか?文句ねーならさっさと消え失せろ。

俺は少女を哀れに思ったが、俺の力で助けることなど無理なのはわかっている。素直に消え失せようと思ったのだが…

少女のアンテナが一瞬青白く光ったように見えた

次の瞬間俺は男Aのチンをアッパーで砕いていた。

てめー、俺の仲間に手ェだしたな。
ボス、こいつただものじゃないっすよ…二郎のやつ完全に気を失っている。
関係ねー、俺らに手を出したヤツがどうなるかを拳で伝えるまでだ。

ボスと呼ばれてる男の部下らしき男が俺の懐に強烈な蹴りを入れ、何発も膝蹴りを入れた。経験したこともない不快な鈍痛と吐き気を感じたが、無意識に俺はそいつの睾丸に蹴りを入れていた。怯んだ隙に俺はそいつの鼻を右ストレートで砕いた。

くそー、三郎…大丈夫か…、酷い、鼻が骨折してるっ…

俺とボスが間合いをとりながら、いくときかの時間が流れる。次の瞬間ボスは地面を蹴り、泥で俺を目潰しした。泥を振り払ったとき、ボスはすでに少女を羽交い締めにしていた。

てめーら許さん。痛い目あわせてやるっ!

ボスは少女のアンテナを引き抜いた。血が吹き出る。次の瞬間空には無数の円盤が現れ、ボスは怪光線で焦げた元有機物と骨由来の無機物になっていた。

ありがとうね、小さな勇者さん。

少女のアンテナの傷はすでに塞がっていた。そして俺は少女に手を握られ額に口吻された。

そうだ、ドラクエ11の攻略本は今日販売だったな、これから買いに行くか。俺はセーニャが好きだ。

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