呪術的な、それ??

久しぶりの晴れ間に何となくテンション上がる青鳥(あおどり)なのです。
それでも、川の色はいつもと違うのです。

近所の大きな川は、いつもは緑がかった水面をみせるのです。
けれども、このところの不安定な天気の為か、そこに泥の色が混じるのです。
決して綺麗な色ではないのです。

そんな川岸を歩いていると、まばらにしか人とすれ違いが起きないのです。
コロナ初期~中期までは、たくさんの人で溢れていた岸辺は、すっかり落ち着いているのです。

そんな岸辺の土手に、女性がふたりいらっしゃるのです。
一人は草むらのなかに屈んで何かをしている。
もう一人の女性は、その作業をしている女性の後ろに立って、見ている。
いったい、何をしているのだろう?
好奇心がムクムクするのです。
だから気づかれないように進行方向に進んでますよ、てきな雰囲気を醸し出して、進路を女性ふたりに近づくようにとり、横に並んだときに横目でガン見したのです。

屈んでいる女性が何かを立たせようとしている?
いや、突き刺そうとしている?
そう見えたのです。
実際は。
黒い肢体の猫のぬいぐるみを、座らせようと奮闘していたのです。

そこで疑問が。
何故、屋外で?
何故、この土手で?
何故、そんな草むらに?

決してナイスビューな場所ではないし、バズる要素は皆無なのです。
なのに、真剣に、猫のぬいぐるみをそこに立つように、あるいは地面に突き刺す勢いでなんども固定しようとしていたのです。
正直、怖いです。
意味不明な行動は、簡単に人を怖がらせるのです。話しかけて聞くべきだったかな、なんて今思うのです。

とっても気になるのです。
少し通りすぎて振り替えってみると、相変わらず屈んでいる女性はぬいぐるみを立たせようと必死だし、側に立っている女性は風を受けて川の流れをぼーっと、見ているのです。

どんな関係性のふたりなのか、そこも気になるのです。
東京って、不思議な人がいるのですね、と今さら思った青鳥なのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?