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PTAはなぜ嫌われる??私会長をしてました

PTAの役員を決める日は、「子供の参観はしたいけど、そのあとの委員決めがあるから行くのやめようかなぁ~」と思った人は大勢いますよね

私も、そう思っていた一人です💦
そんな私が会長になったお話です。

■PTAは何のためにあるの?

簡単にいうと、子供たちが学校や地域で健全な生活をし、成長していけるように応援するための、保護者と教職員の会です。

PTA会長のイメージって、モンスターペアレントを思い浮かべる人が多いのかなぁ~💦

私の思うPTAは、子供たちが安全に学校に通えるように「この角にカーブミラー付けて!」とか「道路にストップマーク付けて!」と警察署や市役所に行く人です。

私自身が、楽しいことが好きなので、喜んで参加してもらえるようなものがいいと思って保護者向けの企画を考えていました。

ですが、PTAの規約には講演会はこうあるべきとか、講習会の目的とかが決まっています。
そのなかで、企画を考えるのはなかなか難しい。

委員には、せっかく委員になってもらったんだから、「やってよかったなぁ~」と思ってもらいたい。

私が会長になって、最初に取り組んだのが無料のパソコン教室でした。

委員会や部会資料をフロッピーディスク(今のようにUSBが普及していない時代です💦」に保存するしてもらうことにして、そのための勉強会です。

当時は、まだ普及し始めのころで、興味はあるけど触ったことがない委員さんが多かったので、「委員になったら無料でパソコン操作が習えますよ~!」と保護者に呼びかけました。

■PTA会費の使い道は?

PTA会費は、PTAの運営費です。
各学校のPTAは、下図のように連合に加入しています。

会長は、学校の代表として連合部会に所属します

会費のおもな内訳は

連合会の分担金、講演会主催費用・事務費用・慶弔費、講習会参加の交通費、体育祭の参加賞、入学式や卒業式のお祝い、広報誌の印刷代他などがあります。

PTAの役員をしても報酬はでません

総会を開催したときに、会計報告することが義務づけられていますので、不明な点があったら質問しましょう

■PTAは強制参加?

強制参加のイメージが強いのですが、PTAの参加は自由です。
PTAの入会承諾書を出している学校もあります。

入学したら当然のように会費を引き落とされていますが、「PTAには、加入しません」というと役員の選出も会費の徴収もされることはありません。

               「PTAには加入しません」

ただし、この場合体育祭の参加賞やお祝い品などが、あなたの子供だけがもらえ無くなります。

■私が会長になって思うこと

会長になってよかったなぁと思ったこと


私も、最初は「役員は強制参加だから、、いつかはやらないといけないなら、早めに済ませちゃおう」という気持ちで引き受けました。

その年は学年代表に選ばれ、次の年には執行部役員に声をかけられました。
執行部役員のなかでは、副会長を1年経験して会長になりました。

こう書くと、「なんだ役員の仕事すきなのね!」と思われますが、実はあまり人と関わるのは好きではないし、ましてマイクを持ってお話しするなんて大の苦手です。

仕事もフルタイムで毎日働いていましたが、私のスケジュール管理をしてくれる人がいて、「会長はこの日は、仕事半休だから午後から講演会に参加してね」という感じで。

他の執行部役員たちも、「会長が、その日は休みが取れないなら連合会は、私が行くね」といって代理出席してくれてました。

会議の合間には、全員でランチに出かけたり(もちろん自費です)遠方の講演会に行くのに交通費節約のため、自転車で並んで出かけたことも楽しい思い出です。

会長だから良かったと思えることは、

  • 自分の空いている日に、役員会や委員会を調整できること

  • 他校の会長と知り合いになるので、他校の情報が入りやすい

役員を引き受けて良かったことは、

  • 学校に行く機会が多いので子供の様子がわ  かること

  • 行事の予定が早めにわかるので仕事の休みが取りやすいこと

  • 外部の講演会に参加するので役に立つ情報が入る

  • 友人が大勢できるので、子育ての相談が出来るようになった

会長になって困ったこと

私は、仲間に恵まれていたので、フルタイムで仕事をしていても会長の代理をこなしてもらえてました。
その代わり「あなたたちの発言は、会長の発言として責任を持つから」と伝えていました。

あるとき、委員の人から「会長が横暴だ!」と苦情が来ました。
私には、全く心当たりが無かったので委員会に見学に行くと「えっ?あなたが会長さん?」と言われました。

どうやら、代理の人を私と勘違いしていたようなのですが、私って影の薄い会長なのだと実感しました。
今だと誤解されたままTwitterに書き込みされてましたね

私は、歴代の会長のなかでは異端児だったようで、先輩会長たちから「あなた!私たちの言う事が聞けないなら会長会から追放よ!」と家まで来られたことがありました。
「それで結構です!」と追い返しましたが。。

■仕事をしながら役員を引き受けるには

役員なんて無理無理!指名しないで!と毎年逃げる口実を考えるなら、勇気を出してこう言いましょう

  • もし役員になったら、仕事の都合で〇時~〇時までしか手伝えませんが、良ければ引き受けます

  • 家族の介護をしています。子供が学校から戻った後、〇時間なら手伝えます

など、これは言い訳ではありません。
私は引き受ける意思はあるけれど、時間制限があるのだと伝えて、それを承知で指名されるのなら後から色々不満を言われることがないからです。

PTAの規約に、クラス役員は〇名と決められた項目がありますが、絶対に守らなければいけないものではありません。

クラスの保護者がもし全員出来ないとなるより、仕事が分担できるように、そのクラスは役員の人数を多めに選出すればよいのです。

■一度PTAを無くしました

自分の子供が、卒業すると役員も終了するのですが、会長は次年度の会長の相談役として残ることがあります。

次年度の会長が「PTA役員を引き受ける人がなかなか見つからないし、続ける意義があるのか!と言われるのでPTAを廃止したい」と相談にきました。

総会にかけて廃止が決定し、次の年はPTAは無くなりましたが、1年間PTAが無かっただけでその次の年には、ふたたび有志によりPTAが復活しました。

今度は、「やれる人が、やれることをする」PTAになったのです。

私は、本来PTAはそういうものだと思います。

役員だけが負担を強いられるのでは無く、何かを準備するときは、今日手が空いている人が集まればいいのです。

企画も運営も、クラスの保護者全員でしましょうとなれば、仕事で役員を引き受けるのは無理と負い目に感じていた人も、休日や家に持ち帰る仕事ならできるかもしれません。

それでも、絶対無理!という人がいれば、その方をあたたかく見守りましょう。
やれる人が、やれることをしましょう

ある日の夕方、執行部会が終わって一人で学校のトイレに行ったのですが、冬だったこともあり外はもう真っ暗になっていました。

トイレを済ませて、手を洗っていると、廊下を子供たちがはしゃぎながら走り回っていました。

部屋に帰り、「こら~!子供たちを走らせたらあかんやん!」と注意すると、
「会長、今日子供来てないよ」

■まとめ

執行部役員は、何人かは次年度の役員と交代するために辞めなければいけません。

最初は、いやいや役員になったはずの役員に「悪いけど今年限りで辞任してくれる」というと、
「なんで私を指名するの!」と泣かれたことがあります。

私は、役員は嫌なことではありませんでした。
なかなかハードな日々でしたが、充実していました。役員仲間は今でも友達です。

実際に、役員を一緒にした人たちがその後ママ友になることがほとんどのようです。

家庭を守ることは、とても大事なことですが私は、役員の仕事をしている時間は○○ちゃんのおかぁさんと言われるだけではなく、個人として認められているのだと実感していました。







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