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Stray dog

嵐の夜 風が剥がす
街の化けの皮 遠くに飛んで消えた
人は惑いながら続く
そこにはルールも正義も何もないな
 
何が変わる? 
何か変わる
何か変わってしまったんだ
いや、変わらない
たいして変わってないよ 僕ら
 
人は選びながら続く
だから僕は歌を歌うことにしたよ
誰のためか 何のためか
その薄情な紙切れよりもずっと
欲しいものだった
 
何がわかる?
何かわかる
何かわかってしまったんだ
いや、わからない
そんなのわかりたくないよ 僕は
 
いつか終わる時が来ると思ってたから
 
役目をなくした空の街
幾手もわかれた人の波
時が止まったままの街
物陰にのぞく小さな迷い犬
僕らは同じ
同じ目をしている
 
嵐が去る頃に気づく
僕らはただ ただ自由な生き物だった


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