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コミティアの思い出

先日久しぶりにコミティアに行った。

この日はやたらと予定が詰まっていたのと天気が悪かったのとで前日まで行くか迷っていたのだが、えいやー!という感じで行くことを決めた。

お目当ては高河ゆん先生の大島旅行記本。
あと、友達に頼まれた代行いくつか。

コミティア自体行くのがすごく久しぶりだった。前に行ったのはいつだろう。少なくともコロナ禍前なので、単純計算で4年くらい行っていないことになる。

今でこそ舞台を見たりするのが主なオタク活動の私であるが、5年くらい前までは一次創作をよく読んでいた。なのでコミティアで好きな作家さんの本を物色するのが当時のわたしの数ヶ月に一度の息抜きだった。

中でも好きだったのがギリシャ神話の創作。当時はTwitterに専用アカウントを作ってたまにイラストを載せて……みたいなことをしていた。あと萌え語りとか。絵も文も漫画も動画もなんでもやるオタクだけど、一番のわたしのアピールポイントは萌え語りだと思っている。

コミティアのいちばんの思い出は、なんといってもはじめてサークルの内側に立ったことだ。といってもサークル主となったわけではない。当時仲良くして頂いていた方がアンソロの主催をするというのでそこにイラストを寄稿し、参加者の中で売り子やってくれる人いませんかーという声掛けに「本当になにもやったことがないのでほかに誰もいなければ……最終手段でお願いしますよ」とか言ってたらなんか売り子になっていた。一般参加よりも早い時間に入場して、設営をして、開場時間になると拍手をして、スペースに人が来れば新刊ください1冊いくらですありがとうございます、終わった後に同志とアフター……みたいなことを体感して、なるほどこれが噂の……というようなことを思った。

今思うとこの主催さんはメッチャ優しくて仕事のできる方だったと思う。その半年後くらいによそのジャンルでアンソロ参加しませんか、と声をかけられて承諾したものの、主催自らすべての締切を破りまくり、挙句漫画か小説かの確認をとられず勝手に小説を寄稿することにされていたのでテメーのところに原稿なんか預けられるか!を5億枚オブラートに包んだメールを送って参加を辞退した。ちなみに今でもそのアンソロは出ていないみたい。

そんなのとかちあってしまったため、最初に参加したアンソロの主催さんのことをわたしは今でもものすごく尊敬しているのです。その方のおかげでコミティアイコール楽しい場所!という等式が成り立っているといっても過言ではない。

あれから5年くらい経って、わたしはまたコミティアに帰ってきた。前と変わらない空気と熱量でコミティアは迎えてくれた。

お目当てのスペースを回った後は今後の活動に備えて紙の見本を貰いまくったり適当にサークルをフラフラ見て回ったり。そうこうしているうちに次の予定の移動時間が迫ってきてビッグサイトを後にした。

帰宅後、戦利品を眺める時間が好きだ。
夜遅かったから当日中には読めなかったけれど、ペーパーだけ先に目を通して心躍らせて。名刺作るのいいなー作ろうかなーとか、あそこの設営可愛かったなーとか。

ゆん先生の旅行記本、とっても面白かった。大島かあ。旅になかなか出られない(出たとしても舞台の遠征なのでゆっくりしている時間など皆無な)わたしにとって、旅行記本はとてもありがたい。今の趣味が落ち着いたら行きたい場所がまた増えた。

後半の漫画部分も素敵だった。SFマガジンの表紙絵のふたりのおはなし。短いながらもふたりの関係性や状況がたくさん想像できて、お、おもしれー! あとやっぱり線が素敵。うっとりするような優艶な線にすごく憧れる。描けるようになりたいなあ。こればっかりはもう鍛錬の毎日だ。

次回のコミティアはDLと被っていて行けないけれど、日程が合えばまた行きたいな。

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