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ウミガメの放流

ウミガメの保護活動をしている方のお話しに、とても心が揺らいだ。


34年間、
ウミガメの保護活動をしているその方は、
時に、
環境の研究者、生物学の学者、ウミガメの生態の研究者…
そんな方と交流があるらしい。


その研究者達は

「ウミガメの赤ちゃんを人間が触ってはいけない。最初に触れたモノを親だと思うから…」

「ウミガメの保護は、もっとこうしないと…」

「環境を守る為には、こうでないと…」

と言う。

そして、

その世界中の研究者達は、ウミガメのデータを保護活動をしている人達に求める。


でも、その方は

「実際に、卵を保護し、孵化させ、海に旅立たせているのは私達だ。大した学歴もない、工業高校出身の私だ。」と。

とても誇らしかった。

「どんな人も、子供が生まれれば、父母になる。
知識も、経験もなくても、血が繋がってなくても。
実際に、そのかけがえのない一つの命と、
毎日接し、日々葛藤し、
育てているのはその親だ。
初めて父母になったその人は、
誰がなんと言おうと、父母だ。」
と。


そのお話しに、私は涙が出そうだった。


どういうわけか
自分に自信がない私だけど
誰がなんと言おうと
私は私だ。
私という人間をやっているのは
まぎれもなく私だ。

そう聞こえて

泣きそうになった。



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