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ノウイットオール あなただけが知っている

こんにちは。aoです。

今回読んだのは、
「ノウイットオール あなただけが知っている」 で著者は森 バジルさんです。

5つの異なるジャンルの物語から構成される小説です。
推理/青春/科学/幻想/恋愛の5ジャンルです。
個人的には青春が一番好きでした。

早速私の感想です。(多少ネタバレあります。)
実はこの5つの物語は個別ではなく、同じ街で起こっている物語でした。前情報なしに読んでいた私は、2つ目の物語の途中で、1つ目の物語の登場人物が出てきて、そのことに気が付きました。
これに気が付いたとき、現実の世界でもたまにある、世間の狭さを感じました。

また、物語の攻勢も1つ目と2つ目の物語は、普通の世界の話ですが、3つ目の物語に入った瞬間SF要素全開で、違う本を読まされた感覚でした。
物語上、世間は狭いですが、それぞれの物語の幅が広すぎることのギャップというか、違和感を作りだせる著者の森 バジルさんの物語構成力に圧倒されていました。

物語それぞれとしても面白く、最後の「こことここがつながっていたのか」という発見があることもよかったです。何なら、2週読んでみて、初めてすべて把握できる気がしてます。

余談
この本を読むきっかけは、小説新潮6月号に掲載されていた「演じろ、櫛田」が面白く、森バジルさんの他作品を読んでみたいと思ったからです。
ふとした出会いでこのような面白い作品に出合えて幸運でした!

ちなみに、「演じろ、櫛田」の感想はこちらから。


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