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演じろ、櫛田

こんにちは。aoです。
今回読んだのは小説新潮2024年6月号に掲載されている、
「演じろ、櫛田」 で著者は森バジルさんです。

就活生である主人公の櫛田が、面接中に偶然出会った金髪女子に「女優になれ」と迫られて、演劇をはじめて成長していくお話です。
短い小説ですので、30分~1時間程度あれば読み終わると思います。

この小説は「勇気がもらえる小説を読みたい人」におすすめしたいです。

ここからは、私の感想です。(若干ネタバレあり)
主人公櫛田は基本的には一般的な女性なのですが、自分を客観的に見る癖があり、考え方や一部の行動が独特な部分があり、読んでいて引き込まれる面白さがありました。
櫛田は面接中にであった金髪女子との偶然の出会いをきっかけに、演劇を始めます。乗り気ではなかった櫛田が、金髪女子や演劇自体から刺激を受けて、変化していく様子がとても印象的でした。

櫛田は物語を通じて悩み、成長する様子が描かれています。その中でも、終盤に櫛田の客観的に自分を見る癖を象徴する行動が変わる瞬間は、「あの櫛田が!」と思いながら読んでいました。

この本の中で、「二択を突きつけられた時に三択目を選べる奴が、自分の人生を生きられる。」 という言葉が出てきます。普通に生活していると、挑戦的な選択肢を避けてしまいますが、そこから一歩踏み出してみるのも大事だと再認識しました。

余談
小説新潮のような月刊誌で小説を読むのは初めてでした。
なんとなく読み始めた小説が面白く引き込まれてしまいました。マンガと違い、サクッと読む体験を小説でできるので、今後も続けたいです。

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