東京都知事選挙2024 分析⑦ ひまそらあかね
はじめに
作家のひまそらあかね(暇空茜)のデータを本記事で紹介します。顔を出さない・NHK政見放送をしない・ポスター貼らない・街頭演説しない・選挙カーないという独自の選挙活動で、11万票以上を獲得しました。
データを見るに先立ち、暇空茜について紹介します。顔出しをせず少女アバターを用いています。Twitter投稿やYoutube投稿をしています。東大寺学園中退後、近畿大学を卒業。オンラインゲームFF11で、難関である闇の王を最初に倒した人物Aposと同一人物とされます。ファミ通からの取材を受けています(画像1)。著書ネトゲ戦記があります。
大学卒業後はセガに就職、5年後にgloopsに転職。2012年にgloopsのメンバーと共にグラニを創業、2013年に取締役に就任します。後にグラニ社長と金銭トラブルとなり解雇されます。設立時に暇空が8株持っていましたが、解雇に係り社長が株を大量発行して株価下げを行ったことが裁判で認められ資産6億を得たとされます。
2022年頃よりColabo代表が温泉むすめを批判したことを契機に代表と対立するようになります。調査結果や認知プロファイリング結果をnote、Youtube、Twitterに投稿しつつ、Colaboに事業委託していた東京都への情報開示請求、国家賠償請求訴訟、住民監査請求、住民訴訟を続けています(※1)。
繰り返しますが、ひまそらあかねは顔を出さない・NHK政見放送をしない・ポスター貼らない・街頭演説しない・選挙カーない・ネットのみ使用という独自の選挙活動でした。これを踏まえて、選挙データを見ていきましょう。
集計方法
こちらを参考にしてください。
ひまそらあかねデータ集
まず得票率のマップを載せ、その後社会的背景との散布図を掲載します。
得票率
地域差としては23区の真ん中あたりで高く、そこから離れるほど低い傾向です。千代田区が最も得票率が高く、その理由はアキバがあるからです。
地理的制約の強い街宣・ポスターを使わず候補者側からの周知の地域的格差の要素が排除されており、地理的な障壁の少ないネットでの選挙活動に終始したことから、得票は主要4候補以外ですととりわけ住民の特徴と結びつきやすいものと見られます。
老年人口割合
老年人口割合の大きな自治体ほど得票率が下がる傾向です。高齢者はネットへの依存度が低いことが理由として考えられます。
単独世帯割合・子育て世帯割合・実質単独世帯割合
石丸、田母神、安野と同様に単独世帯の多い地域に得票率の高い傾向が強いです。決定係数0.574と強い直線性です。
世代を揃えてもなお実質単独世帯割合の大きな地域で得票率が高い傾向は強く残ります。実質でも色濃く傾向が残った田母神以上に強い直線性になります。
外国人人口割合
外国人参政権に反対している候補であり、外国人人口割合が大きい地域ほど得票率が高い傾向です。
平均年収・実質平均年収
年収500万あたりまでは年収が高いほど投票される傾向がみられます。それを超えると年収との関係性はバラバラです。
世代を揃えると、実質平均年収が大きい地域ほど得票率が小さい傾向が見られます。平均年収の方で500万円まで上がっていたのは老年人口割合の影響ということです。秋葉原のある千代田区は外れ値で除外した3つの1つにあたり2.29%で右上ゾーンに位置します。
まとめ
ひまそらあかねはネット限定活動という独自の選挙活動でした。地域別では23区の真ん中あたりで高く、そこから離れるほど低い傾向です。秋葉原がある千代田区が最も得票率が高かったです。老年人口割合が大きい地域ほど得票率が下がる傾向です。単独世帯割合が大きい地域で得票率が高い傾向が強く、世代を揃えてもその傾向が色濃く残ります。外国人人口割合が大きいほど得票率が高い傾向です。平均年収については500万辺りまでは右下上がり傾向でそれ以上はバラバラです。500万辺りまでの傾向は年齢層の影響であり、世代を揃えると実質平均年収が大きい地域ほど得票率が小さい傾向に全体が揃います。
注意書き
(※1)暇空茜 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%87%E7%A9%BA%E8%8C%9C#cite_note-57
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