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幸せを分けてもらったが、自分は、、

『結婚っていいものなんだな』

12月上旬、大学時代に仲が良かった友人の結婚式に出席するために横浜から静岡の三島へ向かった。友人の結婚式に参加することが初めてで、事前準備からそわそわしていた。結婚式のお作法を確認し、ご祝儀を準備する時間が大人になるための通過儀礼に参加させてもらっている感覚があって、心の中で友人に感謝した。そして披露宴の中でも友人に招待のお礼など感謝の気持ちを伝えた。

友人の結婚式に参加するまで、結婚や結婚式に関してポジティブな印象は正直無かった。自由がなくなるとか、遊べなくなくなるとか
そんな幼稚な理由ではなく、夫婦間の良い関係性を続けられるか、親族間の関係を良好に出来るか、相手に色々な面で裏切られないか、お金の問題はうまくクリアできるかなど細かい部分を考えていた。そして考える事を放棄していた。

また先に結婚した周囲の人が、結婚に伴い困難な問題に直面していると聞いたことも大きい。しかし、新郎側の友人として結婚式に出席して考えが変わった。

挙式、披露宴を通じて、新郎新婦の友人たちが心からおめでとうと伝えている姿や、ご両家の方々が温かい視線と笑顔で新郎新婦を見守っている姿を見て、「二人は様々な方に愛されているのだな」と思えた。この思い対して、自分自身の中で嫉妬や妬みは全く、心の底から感じたものだ。周りの目や他人の評価を、気にし過ぎていた学生時代の自分はそこにはいなかった。自分自身の考え方の変化を感じた。

また披露宴の中で、新郎を見る新婦の"目"から信頼や尊敬、思いやり、優しさを感じた。今まで感じたことのない雰囲気から、これが幸せということかと実感し、幸せを分けてもらった。

披露宴中に流れていた音楽は、新郎新婦が好きなアーティストの音楽(新郎がGReeeeN、新婦がKing&Prince)が流れていて、自分なら何の音楽を流そうかなと、彼女無しのマラソン野郎が妄想するくらい幸せな音楽が流れていた。(最近自分はマラソンにハマっている。自分の結婚式で流すならSixTONESとONE OK ROCKかな。)

新郎新婦からご両家の親族へのメッセージも感動して、結婚式は親孝行の側面もあると感じた。幸せを分けてもらって結婚っていいものだなと思った。

『女の子と"2日間"遊ぶ約束が流れて。。』

友人の結婚式の1週間後に、自分は女の子と遊ぶ約束があった。その女の子(Aちゃん)は中学時代のクラスメートで、今年に入り共通の趣味である「SixTONES、推し活」をきっかけに意気投合し、今年の3月に地元である福島の居酒屋で2人で呑んだ。Aちゃんは地元の病院で働く看護師で、日々忙しく過ごしている。そんなAちゃんと何とかスケジュールを合わせて東京と横浜で遊ぶ約束していた。

具体的な計画としてはSixTONESがロケで使っていたお店やMVの撮影地を巡る予定だった。自分がいま住んでいる横浜や東京を案内しながら一緒に遊ぶことをすごく楽しみにしていた。しかしAちゃんの仕事の関係で、休日出勤する必要があり、計画が流れてしまった。ただ来月にスライドして遊べそうな流れではある。

ここまでの内容だが、自分のゲスさを隠して書いている。

実際はAちゃんは彼氏持ちで、共通の趣味をだしに"2日間"遊ぶ提案をしている。優しいフリをして、相手の行きたいところを提案し選んでもらうようにしているが、彼氏の事と、宿泊先の事は一切触れていない。呑み屋で、『2次会は、ウチでライブDVD見ながらオールしない?』と誘う魂胆だ。

相手の考えは尊重したいと思っているが、2次会の自宅で良い雰囲気になったらいいなと思っている自分もいる。

本当に優しい人は、「彼氏には許可とったの?」「2日間の泊り大丈夫」と聞くハズだし、そもそも彼氏持ちの女の子をこっちに呼び寄せることもしない。Aちゃんからは、「こんなに候補出してくれて嬉しい。やさしいね。楽しみ」とLINEが帰ってきた。

『どっちが本当の自分?』

結婚式に参加して幸せを分けてもらい、結婚して幸せになりたいと思っている自分と、未来が無さそうな関係を、自らの意思で作り出そうとしている自分がいるが、頭の中で、

「健全な関係を築ける人と出会う努力をしたほうがいいよ」
「彼女無しのいま、遊べる時でしょ。遊べる時に遊ばないと」

2人の自分が話かけている。でも結局都合がいい時に、都合が良い方が出てきてそれに従って行動する気がする。

色々取り繕ってきたが、結局自分は幼稚で、だからこそいま結婚していないのだと思う。

そしてこの後、Aちゃんに対して

「夜勤お疲れさま。大変だったでしょ。。。」
「来月の日程具体的にどうしよっか。何日行けそう?」

とLINEを送っている。


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