見出し画像

小6の娘が日本の将来が不安だと言った話【春木ゼミでさらに考察】

小学校6年生の娘が、社会の授業で少子化について学んだと話してくれた。

日本では出生数の低下が続いていて、若い世代に比べ高齢化が進んでいること。たくさんの高齢者を少ない若者が支えていかなければいけないこと。女性の社会参加もますます求められていること。そんな状況の中「産まない」選択をする若者も少なくないということ…。
社会の先生が生徒たちに淡々と現状を伝えて、あとは各々で考えさせるような内容だったらしい。

授業があった日の夜、一緒にお風呂に入りながら娘が言う。
「日本はどうなっちゃうの?将来不安しかないよ。」

んん…そうだよね。小学生でも不安に思うよね。わかるよ。
でもそんなに悲観しなくても大丈夫!君たちが大人になる頃には今よりも明るい未来になっている…はず!

娘を安心させようと思い、私は次のように話した。

  • 年260万人台の出生数の年もあった団塊の世代に生まれた人たちが後期高齢者になっていく今後20年間くらいは負担が増えるかもしれないが、そもそも若者が支える仕組みそのものが成り立たなくなるだろうから、社会を維持していくために他の方法を考えざるを得ないだろう。

  • 世の中のあらゆる仕組みが変わる過渡期は本当に大変かもしれないが、それを背負うのは、君たちの世代ではなく親である私たちの世代だと思う…(つら)

  • 今の子どもたちが大人になって子どもを育てる頃には(できればすぐにでも)不安なく子育てができるような持続可能な社会になっていてほしい。社会規模は縮小されて日本は少し小さな国になっているかもしれないけど、そもそも今から100年前は5,000万人にも満たなかったのだし、世の中が安定していれば人口減は不安要素ではないと思うよ。

  • だからきっと大丈夫!

やや都合のよい希望的観測だけど、娘はとりあえず安心したのか、そこまで深く話したかったわけでもなかったのか、もういいやと言って他の話題に移っていった。

厚生労働省 出生数、合計特殊出生率の推移

タイミングよく、voicy#️⃣春木ゼミ「厚生労働省の出生数、合計特殊出生率の推移のグラフ」を見て考察せよと言う企画があったので、それと絡めてもう少し考えてみたい。

  • 第1次ベビーブーム以前は、枠外になっている(なぜ省略している?この世代まだ生きているしかなり重要じゃない?)が、1次2次ともにひと学年で200万人以上の出生数が数年続いているのだから、ものすごいボリュームだなとしみじみ。高齢者の数の強み恐るべし。

  • 団塊ジュニアとその周辺世代がんばろ!何かと辛いことばかりのこの世代。ここから膨大な数の親世代を見送るまで大変なことが主に団塊ジュニアとその周辺世代に直撃しそうだけど、この世代の踏ん張りが重要な気がする。

  • 疑問に思ったのは、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標である合計特殊出生率。1979年生まれの私は団塊ジュニア世代の後だが、自身の家庭も周りも、専業主婦が主流で三人兄弟がほとんどだったから合計特殊出生率が70年代半ばに2を切っているのは実感と違って意外だった。

  • さらに2040年の合計特殊出生率の推計が現在と同じか、むしろ微増(1.43)で予想されているのにはびっくり。根拠はなんだろう?増える根拠、予想つかないんですけど。

最後の2040年は、2012年生まれの娘が28歳で子育て世代となる時期なので、その頃には安定した子育てしやすい持続可能な社会のシステムができているという予測がされているのか。少なくとも「産まない」「子どもを育てる自身がない」という思いを持つ若者が現状よりも確実に減るような施策が考えられているのか。
もしくは私と同じ都合のよい楽観的観測なのか。

娘が適齢期になったときに、子どもが欲しいと思ったら、躊躇なく生み育てられるような社会を願うのみです。心の底から…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?