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バイト先についてちょっと①

僕は、大学に入学してからすぐにバイトを始めました。
理由は単純にお金が欲しかったからなのですが、これが初めてのバイトだったので労働量・労働環境と時給のバランスが取れているのかどうか、二年が経とうとしている今でもわかりません。

二年が経とうとしていると言っても、わけあって(左遷ではありません)一度店舗を異動しているので、昔の店舗に1年5か月くらいと今の店舗に7か月くらい在籍していることになるでしょうか。

昔のお店のことも、今のお店のことも、とてもじゃないけど言えないことが多くて、墓まで持っていこうかというような話がたくさんなのですが、今回はその中でも比較的他言できそうなエピソードを持ち出して回顧しようと思います。

ちなみに、写真のクワガタくんは前の店舗で最後の出勤日にお店の入り口で拾ったクワガタくんです。


初めてのバイト


これを書くために調べてみたら、前の店舗にアルバイトとして入社したのは2022年4月21日だったようです。

お金をためて柔術着・柔道着を買おうと思って始めたバイトでしたが、時給は最低賃金だったし知っている人が働いているわけでもなかったのですが、
ここに決めた理由は家から歩いて3分という近さだったからです。

履歴書を出してから面接を受けるという、他のバイトと変わらないプロセスだったのですが、後から聞いたら42人が応募し、面接を受けたそうなのですで、私を含めて2人しか採用していないとのことでした。

業界的に応募する人が多いということは知っていましたが、僕は受ける前から「誰が何人受けようが落ちるわけがない」と確信していました。
面接を受ける3時間前くらいにわざわざお店に行き、お店の社員さんに商品の場所を聞いて印象をつくっておいたり、お店から電話がかかってきた時にはこの電話で決めてやろうと思っていたので電話越しのコミュニケーションを活用したり、面接(即興でその場に適当な発言をすること)には自信があったので、戦略的な3段活用というところでしょうか。

狭き門を通過してようやくたどり着いた最初のバイト先ですが、これはこれは散々なものでした。
社員さんとは早々に大揉めするわ、お客さんはわけのわからない人ばかりだわ、挙句の果てにお店で一番優しいと言われていた3つ上の先輩から2度もブチギレられるという始末、それもこれもどこに原因があったかと言えば社員さんとバイトとの関係だと思うので、この後はその点について書いていこうと思います。


力のある人とぶつかる、それすなわち孤立するということ


最初の店舗は不思議な組織体で、店長が2店舗兼任の状態にあり、店長が僕がいる店舗に来るのはせいぜい週に1回というところでした。
そうなると、経営に責任のない一社員が現場を指揮していくということになるのですが、この社員さんが世間一般に言うところのパワハラ気質を持った人で正直言ってとんでもなかった。

小さなミス一つでグチグチ説教をされ、それに対してバイトが自分の意見を言えば口答え判定を受け、説教をするためにわざわざバイト先に呼ばれたり(給料は発生していましたが…)、お客さんの前で大声で怒鳴られたことだって1度や2度ではなかったです。
入ってから3・4か月でこれだけのことがあったので、僕より前から働いている人にその社員さんの話を聞くともっとひどい話も出てきました。

バイトに行っても休憩室以外は気を抜けない(本来お金をもらって働くとはこういうものなんでしょうが、いかんせんバイトなので…)日々、他のバイト仲間や先輩たちも、全員とは言いませんが萎縮してしまってどうしようもなかったんです。

僕は元々、どちらかといえば改革志向の人間なので、例え自分が辞めることになってもこの状況にはガッチリとメスを入れたかった…。
考えが近かった人たちにに話をして「社員さんにも言うべきことは言わなきゃいけないと思いませんか?このままだとこのバイト先このままずっと地獄ですよ?」と提案をしましたが「あの人にそんなことできない」とか「そんなこと言ったらクビになるよ?」など前向きな回答は得られませんでした(そもそも入って間もない人間が何言ってんだと言う話だし、所詮バイトだろという感じで…僕はそうは思わないけど、これも確かですよね)。

そんなわけで、誰もついてきてくれる人はおらず諦めました…ということにはなるわけもなく、僕は俄然やる気になってしまいました。
何も、目的は個人的な恨みを晴らすとか、その社員さんを追い出すとかそんなことではなく、ただ単に僕も含めてみんながバイトを楽しくできるような環境を作ることだったので行動する上での迷いはゼロでした(多分、ここで諦めていたら僕は今でも孤立していたでしょうね)。

僕が何をしたのかは、さすがにここで僕の手の内を明かすわけにはいかないので残念ながら省略します、どうしても興味があったら仲がいい人には話すね(と言いつつも誰にも話したことないけど)。

結果的には8月ごろからだったでしょうか、あくまで僕の感覚ですがバイト先に笑顔が増え始めたような気がしました。
職場内に活気が出てきたというか、一人ひとりが自らの個性を発揮できるようになったというか。
めちゃくちゃ犬猿の仲だったその社員さんとも、多くの摩擦を経てそのころからはとても仲良くなれました。
それは僕だけじゃなくて他のバイト仲間や先輩たちに対してもそうだったと思います。

人間の性格はそんな簡単に変わりませんが、社員さんは自らの行いを反省し、変わろう変わろうと精一杯の努力をしてくれました。
結局、自分で自分を律せたり自分で動こうとする人が1番強いんだと社員さんを見てて僕もすごく感動したことを覚えています。


突然の店じまい


紆余曲折を経てバイトで3人の卒業生を送り出し、バイト同士も社員さんとの仲も最高潮に上り詰めたときでした、2023年6月頃にお店が閉まることになったといううわさが流れてきました。
その時点では、あくまで噂話であり真偽が不明だったので社員さんに聞くと、本当だとのことでかなり驚きましたが、お店の経営状況を考えるとうなずかざるを得ませんでした。

僕はこのメンバーでやるからこそ楽しくバイトができていたと思っていたし、この時点で柔術はお休み状態に入っていたので、バイトをやる理由はなくなったと思い、店長との面談では退職する旨お伝えしました。
僕の判断がお店に迷惑をかけることがないように、店長と社員さん以外にはこのことを伏せておこうと思い、周りの先輩や仲間には曖昧な返事をしていました(変な受け止め方をされてなければ…と今でも思います笑)。

ここまでの文章が長くなっているので少し展開を急ぎますが、期限の直前になって僕の退職を引き留めてくれたのが、あの社員さんでした。
「一緒にもう少し働こうよ」という一言で僕は考えを変えて、次の日の朝、店長にバイトを継続させていただく旨お願いに行きました。

7月末に閉店するお店の仲間たちとは一旦お別れをすることになり、何人かの仲間・先輩たちとともに新しいお店に異動することになりました。


続編もいつか書こうと思います。


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