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うつむかないし振り返らない


 出したいと思っている賞の締め切りまであと一日というところで、昨日、というか今日の朝2時くらいまで友達と電話で話し込んでいた。(mocriというLINEに似た、作業通話ができるアプリがあって、作業通話をしようと思っていたのにガッツリ喋ってしまったっていうやつ)

 一つの話題をどんどん深めていける間柄ということと、久々に話したので会話が止まるはずもなく。そして会話の中で気づかされたことが、自分に対してだけど、趣味やなんでも、ちょっとしたことでもハマったらそれなりに極めようとする妙にストイックな部分があるので、色々と妥協できないことがあり、そしてできないことが許せないせいで苦しむこともあるなあということ。(完璧主義が故だろうけども)自己満とはいえ真面目に趣味を楽しんでいるので、中途半端なことが嫌いなのだ。だから以前、Twitterでぼやいたようなことに対して寛大でいられないんだろうなと。とにもかくにも好きなことはとことん好きになるし大事にしていくので、死ぬまで学びたいし創れる人でありたいし本を読んでいたいよね、なんて、なんだかんだそういう熱い話をしているうちに夜は更けていって、二時になったので、こりゃもう寝ましょうな、っていうことになり、夜中だというのによく笑ったし日中かというほど明るく会話していたのでテンションは上がりきっていたが、心が満足していたので創作は日が昇ってからにしようと思い、すんなり眠りにつくことができて、いつも通りの朝。気分ものったままに推敲した。明日の締め切りギリギリまで粘ろうとも思っていたけど、今このやる気とか勢いとか集中を途切れさせるとダメな気がする、という直感で走り抜けた。できないと思っていたことを達成した安堵感で一気に胃痛がやってきた。できないなりに、不安なりに、頑張ったのだ。頑張ったことを認めてあげた。結果はどうであれやり切ったことが大事だ。誰かの心に一首でも留まってくれますようにと願う。そして同時に、やっと本が満足に読める嬉しさも込み上げた。胃痛が治まった後、『未成年』を読むことにした。ああ、久々の活字。嬉しい嬉しい。楽しいよ。プルーストも読んだ。すらすらと文字が頭に入る。飛び込んでくる色すらも心地が良い。(ちなみに『未成年』は薄桃・銀杏の黄色・若い深緑)


 もうすぐ十月。本屋にはいつ行こうかな。フライングで明日行こうかな。そういえば明日も病院へ行くのだった。書類を届けに。明日は晴れ。風が涼しくてほどよく温かいと嬉しい。

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