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アクリル板が透明で良かった



 病院に行った。

 朝、小雨が降っていて、所々は大雨で、その都度ワイパーの速度を変えながら、秋の長雨は結構好きだなあとぼんやり思いながら運転していた。秋ってなんでも清涼に感じるのはなんでだろう。透明度が増す。

 透明っていう存在の認識と言葉があって良かったことだらけなんだなと思う。全てが色だらけだったら、不透明という言葉もなかっただろうけれど、もどかしい思いをしてたんじゃないか、いろいろ。

 なんて、特に深い意味も見出せることもなく思うままに思考を流しながら、病院に着いたらいつものように診察をうけ、カウンセリングを受けた。一つの感情や思考にこれだけ丁寧にわかりやすく原因や自分の性格上の癖などを説明してもらえている時間は紛れもなく貴重な時間だし、自分のことを自分だけで見つめ直す時間も必要だけど、専門的知識も交えながらより納得できる言葉を摂取することで深く理解することができている気がする。『鏡よ鏡よ鏡さん、』と問うているような気分になる。さすがに『この世で一番美しい人はだあれ?』とは聞かないけれど。複雑性PTSDなんて言葉を聞いても何のこっちゃ、状態だったが、生つ名を受けて、なるほど、確かに…と納得した。人間いろんな感情や考え方や態度に理由やカテゴリ分けができるので、心理学の勉強もいつかやってみたい。


 鞄に入れてあったイアン・マキューアンの『未成年』を会計待ちなどの隙間時間で読みながら、滞りなく今日の予定が終わった。帰りにロフトでちょっとだけ文房具を見ようと思って、ちょっとだけ見に行ったのに、ちょっとじゃ済まないくらいに物色し、可愛らしいマスキングテープを買った。本当はレターセットを買おうと思っていた気がするのだけど。まあいいでしょう、そんな日もある。

 またそのマステがとても可愛くて、それシール堂さんから出てる宮沢賢治の作品をイメージして作られていたもので、またその数が多く、気がつけば8個くらい手に持っていたので、たくさん悩んで半分に減らした。手紙とかに使おう。

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 「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」

 という言葉を目にした瞬間、胸がギュッとなったのはいうまでもない。一番気に入ってる。もはや使えないかもしれない。

 ほくほくした気持ちで買い物を終えたが、甘いものが食べたくなり(これは結構私にとっては珍しいことです)シュークリームやらおはぎやらみたらし団子やらを買って帰る。買いすぎである。でも妹も家族も食べるしいいか、ということにした。たまたま今月の月のものの影響が糖分過剰摂取欲というだけで。そんな時もあるってことで。糖分入れながら読書するのもいいらしいしね。多分。

 でも、買った割にその日のうちに食べられる量はいつも通りで、おはぎ一個とみたらし団子一本を食べると脳は満足してしまった。夕ご飯は茄子のステーキと残っているフルーツヨーグルトで満腹となった。明日も明後日もおはぎを食べる予定。


 夜風が気持ちいいので網戸のまま過ごす。梅酒が美味しい。ソーダ割だけど、もうそろそろお湯割りにしようと思う。寒くなってきた。

 

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