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偶然も運命のひとつ




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 BOOK・OFFへ行き、『失われた時を求めて』の2と3を買った、毎月行ってるBOOK・OFFなので本棚の動きには敏感なのだが、この棚だけはほとんど動いていなくて、とても安心していたのだけど、買えるうちに買っとこう、と思い手に取った。隣で同じ棚を見ていたおじいさんが私の一連の流れを眺めていた。プルーストが気になったのか私の存在が気になったのか。みっちり詰まっていた本棚に風穴があいたように、『失われた時を求めて』のさされていた列には薄暗い空きができて、抜き取られた2冊は私の手にあって、その本棚と私をゆっくり交互に見ているのが横目でわかったのだ。欲しかったのかな。(あなたもプルースト読んでみてはいかがですか。)そう思いつつ、移動するタイミングでちらりとおじいさんの持っている本をみたら、タイトルこそわからなかったけれど、新潮文庫と筑摩文庫をもっていた。私が去った後も同じ本棚の前に立ち、じっくり眺めているのか、はたまた抜き取られて悲しんでいるのか、わからないけれど、なんだか哀愁ある背中だった。妙に印象に残ってしまった。

そして、宮脇書店でやっとみつけたカラマーゾフの兄弟。あーーもう!!ほんとに!!やっとみつけたわ!!!ここにおったんか!!!!と心の中で盛大に感動しつつ、1から5巻まであることに喜びを感じた。ああ、これやこれ……求めてたんはこの並びよ……てかここ光文社古典新訳文庫かなり揃ってるじゃん……次からここだな……と頭の中でしっかり地図を叩き込んだ。

 宮脇書店にくるまでに、BOOK・OFFに行ったり、古着屋で服を買っていたりとそれなりに出費をしていたので、とりあえず2と3だけ。近々4と5も。絶対。もう絶対。必ず戻ってくると誓いました。ありがとう宮脇書店。今まで行ってた方の宮脇書店は総本店なので、規模もめちゃくちゃ大きいし、本のテーマパークみたいな感じなんだけど、そこに行くよりは距離的にも近いし、本の数も(そこには劣るけれどそれなりには)多いので見る分には申し分ないと思いました。嬉しい嬉しい。

本屋さんに来ているお客さんも多かったな〜。

年齢層も広くてとても賑やかだった。みんな色んな本を探していたし、買っていた。喜んでいる人もいた。徳島にはない賑やかさ。もっと徳島も賑やかにならないかな。本関連。盛り上げたいよ。どうすりゃいいの。


 そんな気持ちを抱えたまま帰宅して、早々にお風呂を済ませた。早めにお風呂に入ると夜が長く感じるから好き。あと、夕方の風を浴びるのも好き。今日の風はひんやりしていて、しかもずっと通り抜け続けていたので、お風呂から上がって下着姿でいたらすぐに身体が乾いた。身も心もさらさらになった感じ。軽い軽い。しかし身体はちゃんと保湿しなければ。乾燥するもんね。今はニベアとローラメルシエを使い分けている。あと無印良品のオイル。


 そんな訳で夜はカラマーゾフの兄弟を読みつつも久しぶりに歌集を読んで長い夜を過ごしたいと思います。まだ20:30だからね。余裕余裕。

 



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