見出し画像

ごめん実はタルトケーキ派なんだよね



 寝る直前まで阿刀田さんの『旧約聖書を〜』を読んでいたら、そのまま夢の中へも本を持ち込み、読んでいた。ああ、もう少しで読了だな、面白いな〜このまま読み終わらせて、『新約聖書を〜』の方にいっちゃおっと、と意気込んだところで目が覚めた。朝。夜みたいに暗い朝。夢だと一瞬で理解したら再び目を閉じた。足先だけ冷えているのを感じて丸まった。

 二度目の朝は太陽の光を感じた。さすがに今日は毛布をきちんとかぶっていた。猫が珍しく隣で寝ていた。いつから寝ているの。家族の誰かにドアを開けてもらったんだね。ボーナスイベントが朝から起こった感じ。とても嬉しかった。

 すぐそばのこたつ机の上に積んでいる本の塔が布団から見える。その塔にはアリス・マンローの『イラクサ』がてっぺんにおり、2番目は朝吹真理子の『TIMELESS』、その下に江國香織の『都の子』、アンネ・フランク『アンネの日記』、アーヴィングの『ひとりの体で(上)』、みすず書房の『ファン・ゴッホの手紙』、ゴッホの画集の順に積まれている。なんて美しい本たちで積み上げているのだ、建築者は誰だい。私だったわ。いやほんとどれもいいんだよねえ。読みたくなっては抜き取って読んでは置いてを繰り返していた本たち。今思えば本棚にある本のほとんどが3回ほどは再読できつつある。(でも忘れるよね。覚えているけれど忘れてもいる。必要な時だけ思い出す。)

 …とはいえ狭い部屋の小さな机だから、積み上げずに片付けないとなあ。

 起き上がると右の肩甲骨から肩、首筋、頭がほぼ同時に痛くなる。びきびき。夜中にどうしても痛くて湿布を貼って寝たのにあまり効果は感じられなかった。(少なくとも寝る前よりはマシだった)三日前くらいから痛くて、慢性的な肩凝りの自覚はあったので、時々は自分でほぐしていたのだけど、肩甲骨に関してはもう指が入らない。血流が滞っているのがわかる。このままだと血管が詰まってぱーんとなってしまうんじゃなかろうか。運動不足な上に寒くなってきているので、色々と悪循環だぞ!というのが痛みとともに訴えかけてくる。ストレッチを念入りにやることにした。でも、どちらかというと続けている筋トレの負荷を増やす方がいいのだろうね。もともと体の肉付きがいいのだけど、ここからはダメだというボーダーラインを実感、もしくは目撃すると、すごく自分が許せなくなる。今の自分が嫌いで仕方なくなる。そう、今の自分がとても嫌い。なんて馬鹿なことをしたんだろう、何がいけなかったんだろうと思う。だけど、全て自分の行いで顕れたものなのだから仕方ない。地道に体に良いことするしかないのだ。ホルモンのバランスの管理は難しい。とりあえず肩甲骨のストレッチで良いものあれば教えてください。

 午後からは友人と会った。先月が誕生日だったので遅れてはいたもののプレゼントを渡した。一緒に持ってったケーキも食べた。タルトケーキが好きなのは私。あの底の部分が好きで。そういえば彼女は何ケーキが好きなのか。未だかつて一度も聞いたことがないような気がする。めちゃくちゃでかいハンバーガーをぺろりと食べた後にパフェを平らげることは知っているんだけど。

 プレゼントはコスメと入浴剤にした。ジバンシイのリップの美しさが似合うと思ったからそれにした。喜んでくれていたようだった。

 センスのあるものではないけれど、絶対、これが似合う!という独断と偏見で選んだ。プレゼントをどれにするか決めるときのあの集中力、相手のことだけを考えているのだから、すごい純度だと思う。短歌を作るときや絵を描くときとよく似ている。純度の高い思考。いつだって使えるようになりたい。

 話して話してしているうちにすぐに日が暮れてしまった。また会いたい。

 最近頻繁に人と会っている。会ってくれる人が居るだけありがたい。明日は妹の引っ越しに必要な家具などを探しに行く予定だ。晴れるといい。


 あつ森のDLCを買ったので明日からはちょっとだけゲーム時間が増える。ふふ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?