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大丈夫というと猫は二度瞬きし


 引きこもって書いたり描いたりしていると、時間も見てないしご飯も食べないしで、時の流れが少しおかしくなっている。自分の中での優先順位が変わると、それ以外のことに興味がとんとなくなってしまうので、自分の身の回りのこととなると、忘れるのと面倒臭いのとでまず食事が疎かになる。一食も食べていないよ、と家族の人に言われてやっと気付くなんてことがよくある。体調が悪い時もそう。でも痩せないのはなぜ。

 今は、色々考えて作って書いていないと腑抜けてしまうのと、その進捗が止まってしまうと『生きる意味…』となって絶望し怖くなってしまうのとで、チグハグになっている心を慰めようと、本を抱きしめながら、無理やり体を落ち着かせていたわけなのだけど、生き急いでいるわけでもないのに、少しだけ生きている実感を求めすぎている部分があることを冷静に理解できるようになってきた。ちょっとは落ち着け。

 本を読むことで心が凪ぐけれど、今はインプットよりもアウトプットの時期なので、気ままに本を開いては、すきなページを読み、ああそうだったそうだった、この文章が好きなんだった、と思いを馳せて、また閉じて書く、を繰り返している。書くといっても出せるようなものを書いてるわけじゃないので、特にここに紹介できるものでもない。短歌もメモに残す程度だけど、そうやって日々、生きてることで見つけた気づきのようなものを残していくことで、積み重なっていく私自身を、後から見返すくらいが今はちょうどいい。自分の出来不出来をどうこういう前にまずは努力だろ、という考えに落ち着いた。

 先週から今週にかけて、引きこもってはいたけれども、休日になると人によく会い、たくさん話をした。そして、会いたいなあと思っていた人から久々に連絡が来たのでその方とも会った。また、数年ぶりに職場で仲良くしていた人からも連絡がきたり。一気にいろんな人と繋がったので少しだけ疲れたけれど、いい疲れ。体の奥からじんわり暖かく、お風呂にゆっくり浸かったら溶けて元気になれるようなくらいの疲れ。優しい人たちに囲まれていると思う。ありがたい。


 眠れない夜を超えて、落ち着いた体を大事にする。時間が解決してくれることもたくさんあると気づけた最近。
 今日は夕方から少しだけ外出予定。こわいこわいと思うよりも行動する。


 傍にある本は変わらずブローティガンの『西瓜糖の日々』。

『水中の哲学者たち』をネットで買おうか悩んでいる。欲しい欲しいと思いつつ本屋にもまだまともに行っていないし中身を確認することもできてないのだけど、(『さわり』を読んだ第一印象で買いがちなので)
ゆい奈さんから面白いと聞いたので。やはり買うしかないような気がする。


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