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いつもの調子でいたら寝過ごした


 ここ数日のこと

 山内マリコさんの『ここは退屈迎えに来て』を読了した。

 田舎で生まれ田舎で暮らし、もう二十代後半を生きている私にとって、刺さる以外の何でもない。ちょうど登場人物たちの年齢も私と似たり寄ったり。だからなのか、身に覚えのありすぎる感情や情景やらが連なってるものだから、読んでいたらだんだん居心地が悪くなってくるというか、ソワソワする。悪いように書かれているわけじゃないけれど、タイトルにもあるように、田舎の、都会のように最先端のものはないけれど、生活に困らない程度には近くにお店がある風景がもう「まんま」で、ああ、田舎ってどこも同じなんだなあと思う反面、東京とか大阪とか、とにかく都会って、こんな生活知らないんだろうなあ、なんて思った。「ここは退屈迎えに来て」というのは、私のように地方で住む人たちの素直な気持ちに当てはまるのかもしれない。田舎が嫌なら出ていけばいいじゃないという人もいるだろう。確かにそうだし、それ以外解決策はない。だけど、田舎から離れられない理由ももちろんあるのも事実。そういった深いところのいろんな気持ちを含めた主人公たちが生きているのがなんともリアルだった。愛おしさすら感じた。でもこの短編連作、主人公は女性のようで、実は脇役にいる椎名くんじゃなかろうかと思ってる。椎名くんに振り回されて(影響を受けて)いる女の人たちって感じ。椎名くんはリア充だ。サブカルチャーを必要としてないリア充。私はサブカルチャーを欲している人間だと改めて気付かされたのだ。だから退屈なのかしら。またそれは別の話だね。

 ここで生きていくならば、ここで楽しく生きていけるように工夫するしかないのね。

 まだ、ネット通販で買えるものも増えたし、ちょっと県外へ踏み出せば、おしゃれな本屋さんがあるし、生きて行こうと思えば生きていけるのだ。都会のようにはいかなくても。(徳島でおしゃれな本屋さんがどうしてこうもないのか。誰か作ってくれないかな。そこで働きたいよ)少なくとも都会へ出ていく予定が今の所将来設計に含まれていないので、地方で暮らし続けるつもりだから、自分で自分を満たす工夫を考えていきたい。本があればいいとは思っているけれど。


 そうして読み終わった本を閉じ、妹の引っ越しの手伝いをしていたら2日くらい過ぎていた。メンタル崩れ過ぎて、夜中になるたびに泣いていた。今日はもう泣くことは無くなりそうである。

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 次はこの2冊を読むぞ〜〜って思いながら、なかなか読めなかった。やっと昨日の夜に『エレンディラ』を少しだけ、15頁ほど読んでから進んでない。でも面白いよこれ。ほしい。また古本屋さんで探そうっと。

 今日は読めると思う。メンタルがブレブレだったのがやっと落ち着きそうだから。

 今日もいい天気。寒いけれど窓を開けて過ごす。

 また今夜日記を書こう。



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