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いつも開けない窓から入れるしかない


 今日はお仏壇をお引越しする日だったので朝から掃除をして家の空気を入れ替えた。寒いのは承知だが天気が良かったので思い切ってみた。やはり寒かったが、私は部屋の空気を入れ替えることが好きなので、風が通っていることに寒いけれども安心感を抱く。こもっている空気が苦手なのだ。

朝から活動的だったからか、いちにち、時の流れがとてもゆっくり感じた。合間での読書も捗っていた。

 お引越しと言っても古いお仏壇から新しいお仏壇へのお引越しだった。ただ移し替えるだけでも、旧のお仏壇でまずお経をあげ、そのあと移し替えてからまたお経をあげる。ちゃんと手順があって、ご先祖さまたちの魂を手厚く供養しており、なんというかただ法事で参加する側だった今までとは違う感覚で、とても勉強になった。こんな言い方は軽率かもしれないが神道や仏教の興味が湧いている時にこういった行事があったのですべてが新鮮に感じた。新しく知ったことは心のノートにメモをとった。

 知っているようで知らない世界は身近なところに結構あるよなぁと気付く。無知を認めて学ぶことで安心できるし納得する。正しくできるものならば出来るだけ正しくやって、うまく伝わるものならばうまく伝えたい。

 そんなことを考えていると、なんでも丁寧にやること、丁寧に生きることの意味がなんとなーーくわかった気がした。

(「丁寧に生きる」ってワードは、ちょっと、嫌いとかじゃなくて苦手だけれどね)生き方に丁寧さを求めるとはなんぞや?と思っていた。

でも、なんだか急に、『丁寧さとはなにや?』がわかってきた気がする。ほんっとうになんとなくね。

ただそれは、心に余裕が無いとできないことではあるな、というのが今のところの見解。詳しいことは自分の中だけの考えで留めておく。

 心に余裕がないときはまず、丁寧さなんて気にしなくていいので、とにかく自分を大事にすることが最優先やな〜と思った。


そうそう、お坊さんの読経のお声がとてもよかった。よく響く声で、部屋中にお経が染み込んで行った感じ。

お経読むのにも歌みたいに上手いとか音痴とかあるのだろうなぁ。


 時間が過ぎるのがゆっくりだったのが21時までのことで、それ以降が一瞬だった、あれ、もう23時。早い。

 カラマーゾフはこの勢いだといい感じに早く読み終われそうだ。面白いね。人物増えたけれどなんかこう、小さな波紋から大きな波紋となり、いつの間にか波は渦へと変わっていっているのだ。巻き込まれていく。罪と罰の時もそうだったのだが、最初はなんかだらっとしてしまったのに、後半からぐっと面白くなって頁を捲るスピードが早まっていくんだよね。これがドストの魅力かもしれぬ。面白いんだもん。盛り上がりどころがちゃんとあって裏切らない。うわぁここからどうなって行くの?!と好奇心が湧いて止まらなくなる。素晴らしいよドスト殿。


 読みたいものがあれよあれよと言う間に増えているのでそろそろドストから抜け出して行きたい所存。同時に他の本が読めないんよね〜面白くって。リズムを乱したくなくって。読み切ってやりたく思う。

ミーチャよ……きみはほんとうに……なんてやつだ……私は驚きを隠せんよ……

というところです。おやすみなさい。明日はまた一段と冷え込むみたいね。


良い夢を。



 


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