アンジャッシュ風すれ違いコント「ビールの話とセックスの話」
ビール大好きな中年男性を、以降「麦」とする。
セックス大好きな若者男性を、以降「猿」とする。
麦はビールの話をしている。
猿はセックスの話をしている。
麦「やっぱり、生が一番だよねぇ」
猿「そうですね、やっぱり生が一番です」
麦「猿くん、君はよく家で一杯やるのかい?」
猿「ええまあ。ちょっと照れますけど、一時期はいっぱいやってましたね。疲れてないときとか仕事がない日とかは特に」
麦「へえ、そうなんだ。僕は逆に、仕事終わりとか疲れてるときに一杯やるのが癖になってるけど、最近の若い子は違うねえ」
猿「麦さんは疲れてるときにいっぱいやるんですね、めっちゃ元気ですね!ところでここだけの話、3人以上でやったことあります?俺、これまで元カノと一緒に、2人でしかやったことなくて、3人とかでやったらどうなっちゃうんだろうとずっと思ってて」
麦「え?!猿くんは元カノと2人での経験しかないのか。それは不憫だなぁ。こういうのは、3人どころか多ければ多いほど楽しいよ」
猿「マジですか?!麦さん、元気すぎません?!ちなみにどういうのがタイプなんですか?」
麦「うーん、日本製のもいいけど、東南アジアのやつとかもいいよね。日本のより刺激が少ない分、逆にペロっといけちゃうというか。だから量いくときは東南アジア系、そうだね、タイのやつとかいくかな。結構おいしいんだよ」
猿「うわぁー、マジですか。麦さん、まさに世界を股にかける男ですね。格好いいなぁ」
麦「ところで猿くんは、いつもどういうところで一杯やるの?」
猿「いっぱいやるのは、普通ですけどまあベッドですかね。麦さんはどこですか?」
麦「え、ベッドでやるなんて大胆だね。ちょっといろいろシーツにこぼれちゃうんじゃない?」
猿「いやいや、普通ですよ。たしかにシーツは少し汚れるかもしれないけど、たまに洗えば大丈夫です。あとはまあ一回だけ、車の中でやったこともありますけど」
麦「車?車は絶対ダメでしょ。それやったら運転しちゃダメだよ、捕まるよ」
猿「そんな大袈裟な。逆に、麦さんはどこで?」
麦「僕の場合、家だったら、リビングとか、ソファとかかなぁ。我慢できなくてキッチンでそのままってときもあるけどね」
猿「何が我慢できなくてキッチンでそのままですか!麦さんの方が超大胆じゃないですか!ていうか、リビングとかも、結構攻めてますよね。ソファぐらいなら俺も経験ありますけど」
麦「キッチン、そんなに変かなぁ。あ、あとは、お風呂でやるのもいいよね。すっごい気持ち良いんだよ。温泉とかで一杯やるのも最高」
猿「麦さんやり過ぎ!家のお風呂ならともかく、温泉って!まあでも、ちょっと興味湧くなあ。泡だらけにしてからやるんですか?」
麦「いやあ、実は僕は泡があんまり好きじゃなくてね。家のときはいつも泡なしにしてるね」
猿「そうなんですか。ていうかさっきから麦さん、家のときはって言ってますけど、外でもやるんですか?」
麦「外だったらそうだね。普通にお店でやるか、あとはお花見のときなんかは公園とか川沿いとかでやるよね」
猿「え、マジですか?麦さん超ワイルドですね。外でもやっぱり生ですか?」
麦「いや。外のときはさすがに生は無理だよ。まあ、無難に缶だね」
猿「カン?まあ、外だったら確かに、(青)姦っていいますもんね。麦さん本当すごいなあ。いやあ、想像しただけでビンビンですよ」
麦「ビンビン?ああ、まあ瓶瓶でぐいっといくのも悪くないね。どのスタイルにせよ、カラになるまでいかないとね」
猿「まあ、そうかもしれませんね。なんべんもいって、カラカラになったらおしまいって感じですよね。麦さんは、どれぐらいいけるんですか?」
麦「僕は生だったら10杯ぐらいいけるかなぁ。猿くん、君は?」
猿「生で10ってハンパないですね。俺は生でいつも2、3発ですかね」
麦「猿くん若いのに、結構セーブするんだね」
猿「いやぁ、3発もやったら限界きますよ」
麦「ところで猿くん、今度ぼくとも一緒にどう?ハシゴしてさ、場所もどんどん変えながらさ」
猿「え、麦さんと俺の2人でですか?しかも、場所変えながら何回もやるんですか?ちょっとそれはキツすぎますよ」
麦「うん、ダメ?絶対盛り上がると思うけどねえ。猿くんの話楽しいから、僕ずっと聞いてたいし」
猿「いやいや、勘弁してくださいよ。俺、そんな趣味ないですから。男二人でなんて、俺は無理ですよ」
麦「えー、男二人ってよくあるシチュエーションじゃないかな。いやでも、絶対楽しいと思うなあ。ぼくらって世代は違うけど、どこか似たもの同士だと思わない?」
猿「いや、麦さんと俺は全然違いますよ。大胆で世界を股に掛けるスーパーマンの麦さんと違って、俺はめっちゃノーマルですもん」
麦「え、猿くんからしたら僕はアブノーマルに見える?あはは。僕なんて超普通、というかなんなら普通以下だよ。お酒は好きだけど、仕事はてんでダメで、成功体験もあんまりないし」
猿「いやいや、麦さん性行体験ありまくりじゃないですか!何言ってるんですかまったく」
麦「2人でハシゴはナシかあ。じゃあ、なんだったらいってくれるわけ?」
猿「うーん。じゃあ、もし、もしですよ。俺らの他に、女性陣が2人いるなら、アリです。女性2人呼びません?」
麦「あ、それだったら、僕と同世代でノリの良い女性が2名いるから、誘おうか?」
猿「ありがたいんですけど、その女性2名っておいくつですか?」
麦「51歳」
猿「マジですか、ちょっとキツいなあ。麦さん、俺まだ27歳ですよ?せっかくだったら同世代がいいですよ」
麦「猿くん、結構範囲狭めだね」
猿「そりゃあ人生初の4Pですから、気合入りますよ」
麦「4P?急になんの話?」
おわり
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