見出し画像

ぺこぱ風 ツッコまない漫才「いろんなスキの形があっていい」|note-M1グランプリ

どうもありがとう、
どうもありがとう。
(登場しながら
観客席に向けて
 手を降る)

どうもー
(右手に持つ
 スマホ画面を
 見ながら)

いや、挨拶するときに
スマホ見てるなんてあり得ない!
…という古い考えに縛られるのは
もうやめにしよう。
何か特別な事情が
あるのかもしれない。

ポチッ
(スマホで録音してた
 さっきの自身の声を
 左手に持つスピーカーから
 大音量で流す)
ドウモー!!!

いや、前触れもなく
いきなりスピーカーで
大音量流してんじゃねえよ
…って言う前に挨拶は
大きい声の方がよくないですか?
(観客に向けて問いかけ)
今日もオレたちの声が
確実にみんなに届いてる。
どうもありがとう!

突然なんだけどさ
noteをうまく
活用したいなと思って

ヒュー♪(口笛)
相方、良い心意気じゃないか

アドバイスもらえる?

オレがアドバイス
すればいいんだな?
悪くないだろう

まずは、ゴキブリの
生態に関する記事を
投稿しようと思って

いーや、誰が読むんだ
…と思うような記事だって
絶対に誰か読む、
それがnote!
好きなことを書いていこう。

その記事を有料にして、
売ります

いや、ゴキブリの記事、誰が買うんだよ
…なんてツッコミ
ゴキブリ愛好家の前で
大声でできますか?
noteの記事は、どんなテーマでも、
好きに売って構わない。
noteは…「日曜日の朝」と同じだ。
「自由」なんだ。
そうだろう?

有料にするとき、金額は
5,000円に設定します

いや、ゴキブリ記事に
5,000円は高過ぎるだろ
…というこのお金を出し渋る
国民性のせいで日本経済は
衰退したんじゃないのか?
100円ショップはじめ安物市場は
拡大したが、結果、みんなの
給料が上がってないだろう。
興味のあるもの、良いものには
どんどんお金を使おう。
どうもありがとう。

やっぱり10,000円にしまーす

いや、さすがに価格吊り上げ過ぎだろ
…と言いそうになるけど
売り手と買い手が納得すれば
値段はいくらだっていい!
高価格帯で売買された方が
note本体にも
より手数料が落ちるから、
note経営陣もハッピーだ。
日本経済、noteから
回していこう。

ねえねえ、そもそも
noteって、何?

いーや、知らねーんだ
…ったら教えてあげよう!
そうだろう?
知識は、「種」だ。
たくさん撒いた方が、
収穫も大きい。

いいか相方?
noteってのは、
クリエイターが文章や画像、音声、動画を
投稿して、ユーザーがそのコンテンツを
楽しんで応援できる、
メディアプラットフォームなんだ。

ふーん
(スマホいじってる)

いや、聞いてねえ
…ってことはオレの説明の
仕方が悪かったってこと!
もう相手のせいにするのは
やめにしよう。

時を戻そう。

いいか相方?
noteってのはつまり、
ブログとFacebookの中間
みたいなサービスなんだ。

ちょっと疲れたんで
(突然横になる)
休憩しまーす

いーや、休憩
…は、取ろう!
適度な休憩を挟んでいこう。
それが結果的に生産性を
高めることに繋がる。
(観客に目を向けて微笑む)
ふふ…どうもありがとう。

(立ち上がる)
じゃ、noteのアカウント
作ったんで、片っ端から
スキ押していきまーす

いや、無差別にスキを
投下しまくるのは節操なさすぎだろ
…って言う人に問いたい。
スキの仕方とスキの数は
いっぱいあっていいんじゃないですか?
いろんなスキの形があっていい。
そうだろう?
スキになるのに、理由はいらない。

あ、スキ制限かかった

いや、noteのスキには限りが
あるんだから程々にしろよ
…と言う前に、noteの街に
限界までスキを溢れさせた
功績に目を向けよう。

フォローしてる人の記事に
「面白過ぎてウンコ漏れた」って
コメント送ろーっと

いや、他人の記事のコメント欄を
汚すのは基本的にオススメできない
…が、そのコメントならセーフだ!
相手を称えながら、己のアホさ加減を
披露している。
良い塩梅だろう。

コメント欄でもっと
ボケたいなぁ

いや…ボケ
…よう!
どんどんボケていこう!
でも、もし相手の反応が
イマイチだったら
次からはやめよう。
その軌道修正ができなきゃ、
わがままな子どもと同じだ。
オレたちは、大人なんだ。

はぁ……
自分とフォロワー数ほぼ同じの
あの人の記事が100スキで
自分の記事が10スキかー、
なんか自信なくすなぁ

いや……その気持ちは…
痛いほどわかる!
わかるけど……
でも…人と比べなくていい!
もしかしたら、
あの人の100スキよりも、
あなたの10スキの方が、
1つ1つが熱を帯びた
スキかもしれない。
数字では読み取れない
ものだってきっとある。
自分が良いと思うものを、
ただただ書き続けよう。
(観客からの拍手を受けて)
ふふ…どうもありがとう。

ところで、ネタの導入部分を
ミスったから、もう一回頭から
やってもいい?

いや、やりなお
…そう!
失敗したら何度でもやり直そう!
ネタの最初まで、
時を戻そう。

あ、でも、終電に
間に合わないから
やっぱり今日は終わりで

いや、終電
…には乗ろう!
その場のノリを優先して
終電逃したあとの悲惨さ、
何度味わったことだろう。
さすがに学ぼう。

おい相方、それじゃ、
また次回、noteの話、
教えてくれるか?

イヤです

いや、イヤですって
…いう気持ちは
絶対に尊重しよう!
そうだろう?
何かを強要する大人にだけは
ならないようにしよう。

いいかげんにしろ

いや、いいかげんなこと
ばっかり言ってたボケの
お前が終わらせ
…たっていい!

ありがとうございました!


おわり



※この記事は以下の「第1回note-M1グランプリ」という狂気の賞レース企画への参加作品です。


あとがき

まずは真顔1グランプリ主催者の渡邊惺仁さん◯◯について思うことさんに、御礼申し上げます。
このような機会を作ってくださり、ありがとうございました。

3月に入ってから二週間、真顔で執筆を続けました。
もはや自分の記事を書いているときの笑い方を忘れてしまいました。
どうしてくれるんですか。

ルール上、本家M1リスペクトでネタは3本(準々決勝、準決勝、決勝)ということでしたので、以下のような形で参戦させていただきました。

準々決勝ネタはこちら、ハライチ風のネタで、

準決勝ネタはこちら、いつもここから風のネタで、

そして、今回のこの記事、ぺこぱ風ネタを「決勝ネタ」とさせていただきます。


第1回note-M1グランプリに参加させていただき、楽しかったです。
読んでくださった皆さんも、本当にありがとうございました。
それじゃ、またねー!(真顔)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?