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一番笑ったブログ

今日は、一番笑ったブログを紹介したい。

僕は人の書いたものを読むのが好きで、好きなブログやエッセイもたくさんあるのだが、その中でも特に、ズバ抜けて面白かった記事として強く記憶に残っているものが一つある。

それはズバリ、売れっ子作家・水野敬也さんの「ウケる日記」というアメブロの中にある記事、「僕が死ぬ前にどうしても伝えておきたいこと」だ。

タイトルからすると重い話の予感がしなくもないが、中身はタイトルの第一印象とは全く異なり、終始、エロい話が展開されるのである。
エロがお好きでない方は、今のうちに、今歩いて来た道をそのまま引き返すことをオススメする。

それでは、記事の中身につき、簡単に紹介したい。

記事は、「自分が死んだらパソコンの中にあるエロ漫画群はどうなるのか」という話から始まる。
自分の死後、他の人に自分のパソコンが見られて色々なエロが出てきたときに、どう思われるか。

水野さんは、パソコンがエロまみれになってるのがバレても全然いいが、パソコンに入っている全てのエロ漫画を自分が評価しているわけではないということを声を大にして言っておきたいと前置きし、自分がどの作品を評価していてどの作品を評価していないのかハッキリさせるために、好きなエロ漫画の輪郭を語り始める。
こんな具合に、水野節が遺憾なく発揮された、いわゆる“ウケる”文章に乗って、話は進んでいく。

エロ漫画家界における色んな意味で“ズバ抜ける”というある先生について語られ、これが記事のタイトルになっている「死ぬ前にどうしても伝えておきたい」内容にあたる。
ただ、記事はそれでは終わらず、エロ漫画やポルノ作品に対する水野さんの思いの丈がひたすら吐き出される。

読み進めていくと、ただのエロい話というよりは、水野さんのクリエイターとしてのモノづくり観に絡んだ話なのだということが見えてくる。
中でも僕が印象的だったのは、以下の2つの文章。

エンターテインメントはいかにうまくウソをついて客を世界に引き込むかが全てであって、その「リアリティ」を失うんだとしたら、もうそれは作品として成立するはずもない

手に入ったと思ったら、予定調和を壊してサッと手の届かないところにいく、
それが女性の魅力じゃないですか。
これぞ、女性のリアリティじゃないですか。

くぅ〜、たまらんね。

個人的には後者の一節が特に気に入っていて、これは映画「カーズ1」のラストシーンのマックイーンとサリーの会話を引き合いに出しながら語られるのだが、この一節を読んだ当時独身の僕は、「ああ、女性って、そういうものだよね。少なくとも、これまでに自分が惹かれた女性は、みんなそういうところがあったよね」と、頷きながら読んだものである。

そんなわけで、最後の方だけ不意打ちを喰らってモロに共感してしまったわけだが、とにかくこの記事には、書き出しからずっと、たくさん笑らせてもらった。

一番笑ったブログとして僕の記憶に刻まれているこの記事、リンクを下に載せておくので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいな。

おわり

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