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敬愛するさまぁ〜ずにバッタリ会ってしまったときに備えて

以前、お笑いについての記事を挙げたことがある。

これは小学生の頃、幼馴染にオンエアバトルというお笑い番組の良さを伝えようとして失敗したというエピソード。

そんな小学生の頃からお笑い中毒の僕が一番好きな芸人は、オンエアバトルとは縁もゆかりもない中堅芸人、さまぁ〜ずなのである。


さまぁ〜ずは、大竹一樹と三村マサカズからなるホリプロのお笑いコンビ。

知名度こそ高いが、人気度はそこそこというオジサン2人組だ。

さまぁ〜ずを好きになったきっかけは、2000年から2005年まで放送されていた「内村プロデュース」(通称“内P”)だった。

内Pの大喜利コーナーで無双しているさまぁ〜ずを見て、一発で惚れた。さまぁ〜ずの2人が何か発言する度に、腹を抱えて笑った。際どい下ネタも多かったが、さまぁ〜ずの下ネタは、全部面白かった。

さまぁ〜ずは、大竹がボケ、三村がツッコミとされるが(愛を込めて敬称略)、内Pを観て以来の僕の印象は、さまぁ〜ずはどちらもボケ。
同じボケでも、特徴は少し異なっていて、大竹がセンスのボケで、三村が勢いのボケという感じ。それぞれに良さがあり、どちらもたまらなく好きだ。

2002年から2004年のTBSラジオ「さまぁ〜ずの逆にアレだろ」も抜群に面白かったし、2005年から2013年まで放送されていた「リンカーン」ではダウンタウンの松本人志に気に入られる大竹・三村を見て嬉しくなった。

2012年頃には「さまぁ〜ずxさまぁ〜ず」のスタジオ収録の観覧に行ったことがあったが、2人を生で観れて、2人のトークを生で聞けて、その日は感慨深い一日になった。

2021年になった今でも、さまぁ〜ずが出ている番組はネット配信番組やYoutubeも含めて定期的にチェックしている。


僕は、そんな敬愛するさまぁ〜ずの2人にいつかどこかでバッタリ出くわしてしまってもいいように、常時イメトレをしている。

イメトレの舞台は、「モヤモヤさまぁ〜ず2」のような街ブラロケ中、どこかの商店街のとある店。
さまぁ〜ずも僕もお互い客同士の立場で出くわして、そこから会話が始まる、という流れをイメージしている。

では、実際にバッタリ会ってしまったとしよう。動き方は、次の通りである。

STEP1. 距離感を詰めない

さまぁ〜ずは、グイグイ来る一般人を嫌うので、一番大事なのは距離感だ。

さまぁ〜ずが好きだからといって無闇に近づいたり、さまぁ〜ずから突っ込まれたいと思って欲を出して自らボケたりしてはいけない。

グイグイ来る一般人に対し、さまぁ〜ずが引いている構図を何度も目にしたことがある。
その度に、その一般人に対して、「コイツ、さまぁ〜ずのこと全然わかってないな」と冷笑してきた。

さまぁ〜ずに対しては、物理的にソーシャルディスタンスをしっかり保ちつつ、こちらから勝手に喋らない。まずはこれが基本中の基本である。

STEP2. 質問されるまで待ち、回答も要注意

次に大事なのは、ミステリアスなオーラを醸し出してさまぁ〜ずの好奇心を掻き立て、さまぁ〜ず側から質問させることである。

質問されるまで待てない人に、さまぁ〜ずとお近付きになる資格は無い。

さまぁ〜ずに質問させたあとは、回答で無闇にボケないこと、かといって優等生回答もしないこと。
この2つに注意しながら、良い塩梅のコメントを返す必要があるのだが、このとき、ツッコミどころの余白を残しておくことが肝心だ。

このあたりは少し高度なテクニックが必要とされるが、20年来に渡りさまぁ〜ずを見続けてきて、且つ日頃からさまぁ〜ずと一般人の絡みをアナリスト目線で分析している僕クラスになると、さまぁ〜ずの2人が今どのあたりをイジりたがっているか、どの方向に話を持って行きたがっているか、大体わかる。なので、このあたりは心配ない。

STEP3. 距離を少し詰めてさりげなくファンアピール

話が弾んだ場合にのみ、少しだけ距離を詰めるという、STEP3のアクションが許される。

やはり僕としては、長年のファンであるということを伝えずにはいられない。

2人には、「ファンです!内P時代からずっと観てます!くりぃむしちゅーとの改名対決も後からビデオ借りて観ました!TBSラジオも聴いてました!さまぁ〜ずxさまぁ〜ずのスタジオ収録の観覧も行きました!テレビのゴールデンからYoutubeまで、さまぁ〜ずさんが出てるものは全部面白いです!いつも応援してます!」と言いたいところだが、もちろんこんな風に伝えてはいけない。

思っていることを全部言った時点で、問答無用でアウトなのである。

ファンであることは、去り際にサラッとスマートに伝えるだけでよいのだ。

さまぁ〜ずへのファンアピールの最適解は、これである。

「Amazonプライムで“内さま”いつも見てますよ、応援してます」

これを、少し近付いた距離で、囁くような小声で伝えることがポイントである。

「スキ」ということを伝えられる側の立場になって考えてみると、大声で言われるよりも、自分にだけ聞こえるような声で言われる方が、特別感が増すからだ。

ところで、なぜ、“内さま”こと「内村さまぁ〜ず」というネット配信番組をチョイスしたのか。

それは、さまぁ〜ずの2人が常日頃、「誰も“内さま”の存在を知らない、この番組は誰も観ていない」と自虐的に口にしているので、この番組に触れることで、大竹あたりから「え、キミは“内さま”を観てるの?通だね」となること請け合いだからである。

こうなってしまえば、もうこっちのものである。


以上が、さまぁ〜ずにバッタリ会ってしまったときに備えて、イメージしている流れである。

STEP 4以降もあるが、それは秘密だ。

ちなみに、STEP 50までクリアすると、さまぁ〜ずと一緒にボードゲームをする仲になっており、STEP 100までクリアすると、さまぁ〜ずと一緒にハワイ旅行に行ける仲になっている。


おわり

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