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【元県庁マン】公務員志望動機のヒント3選

 ~ここでは、主に行政職(一般職、事務職)についてお話ししています。~
 地方公務員になるためには、筆記試験を突破しないと行けない自治体が多いと思います。
 しかし、筆記試験を無事に突破しても、口述試験がありませんか?口述試験•••つまり、面接では多くの項目について質問されます。
 特に「志望動機」については、必ずと言っていいほど聞かれる項目になります。その自治体の公務員を目指した動機がしっかりある場合は、「志望動機」は作りやすいですね。
 しかし、「地元に帰りたいから」「安定してるから」「親が公務員だから、自然と」といった形で、公務員を目指してる人も多いと思います。
 そんな方々に、地方公務員の志望動機を作るヒント3選をお届けします。


①自治体の総合計画を見る

 志望する自治体のプランは見たことがありますか?各自治体で「総合計画(総合プラン)」というものが策定されています。また、それに付随して、各テーマ型の基本計画やプランが策定されてることが多いです。
 まずは、「総合計画」を流し読みしてみてください。その自治体が何に力を入れたいのか、どんな施策を展開したいのかが見えてきます。
 その中で気になる点があれば、そこを深堀していくと志望動機が作りやすいのではないでしょうか。
 また、以下の点を抑えると、より効率的になります。

・まずは基本理念を確認

 一言に「総合計画を見る」と言っても、多くの項目があり、流し読みするのも大変な量です。まずは、基本理念をさらっと確認してみてください。その理念に反することは、志望動機にしない方が得策です。 

・隣県との違いを見る

 希望する自治体の総合計画を確認できたら、隣県の総合計画も確認しましょう。ここは流し読み程度でも構いません。それにより、希望する自治体との違いが明確になり、志望動機作成の近道にもなります。
 例えば、希望自治体は、中小企業への支援が隣県より充実していると気が付いたのであれば、希望自治体は中小企業の多い自治体であったり、中小企業への支援が重要と考えていたりする自治体のため、さらに支援について調べることで、志望動機を作る道しるべになると思います。
 反対に、隣県より中小企業への支援が手薄だと気付いたのであれば、「中小企業への支援を希望自治体で実行したい」という点を志望動機にもできます。もちろん、なぜ中小企業への支援が必要なのかという点には、しっかりとしたアプローチが必要にはなってきます。
 また、この場合は、新たな中小企業への支援を面接で聞かれた際に、隣県のケースを知っていると対応することができる点もおすすめです。

・大型公園や大型施設を確認

 地元自治体を志望している場合、子供のころに遊んだ公園や施設が今どうなっているか調べみることをおすすめします。
 総合計画の中で大規模なイベントを誘致して盛り上げようとしていませんか。国際交流等の拠点を目指していませんか。こういった部分を確認してみてください。かつて遊んでいた、思いれのある公園を利用しての地域活性は、あなただけのエピソードを入れやすくなります。
 ただし、希望する自治体が管轄している公園や施設に限ります。都道府県庁志望なのに、市営の公園では志望動機になりにくいです。
 もちろん、横のつながりで市営の公園も巻き込んでの地域活性化という点では、志望動機に入れることは可能ではありますが、大前提として、希望する自治体に合わせたものにしましょう。

②「観光」はより深く

 志望動機として一番多いのは、「観光」ではないでしょうか。そして、「観光」はどの自治体も力をいれている部分でもあります。
 「観光」については、以下の点に注意しながら、より深くまで調べておくことをおすすめしています。
 

・その自治体ならではか

 一言に「観光」といっても、自治体ごとに現状はことなります。しっかり現状を理解したうえで、志望動機を作りましょう。
 例えば
 ・拠点となる空港や駅がなく、観光客が少ない
 ・観光客はいるが、宿泊まで至らない
 ・観光地はにぎわっているが、長期滞在者が少ない
 ・中心部には観光客は多いが、地方にも目を向けてほしい
 など、その自治体によって問題は様々です。その自治体の実態に沿った内容にしましょう。

・強みと弱みを考察する

 「観光」部分は、その自治体の強みと弱みを見つけやすい分野でもあります。
 私が実際に面接で答えた内容の一部(簡略版)になりますが、
 「県内どこの市にも誇れる観光スポットがあるのが強み。」
 →「しかし、観光地は点在しており、1日では回れない位置関係。」
 →「県内の魅力を知ってもらうには、宿泊かつ、交通の利便性の向上が必要」
 という形で、展開することができます。自治体の現状と問題を意識してみると良いでしょう。

③数字を調べる

 
 3点目は「数字を調べる」です。
 現在、様々な統計やランキングは発表されています。信頼できる数字であれば、頭に入れておきましょう。面接の際に根拠をつけて話すことができます。
 では、どのような点を中心に数字を調べるとよいのでしょうか。

・現状を知る

 まずは、現状を知りましょう。
 どの項目で1番か、最下位かを調べるのが一番の近道です。
 例えば、
 ・初婚年齢は全国で一番若く、高齢化率も高い
 →少子化対策
 ・中小企業の数が多い
 →中小企業への支援
 など、その自治体の特徴に合わせて、支援や対策を一つのコンテンツとして持っておくことができます。

・魅力を数字で見つける

 志望動機の冒頭は、「私は、〇〇に魅力を感じ、志望しました。」という形が多いのではないでしょうか。その中で、数字を持っておくと、その後の展開にも役立ちます。
 魅力に感じていることは、全国で何位なのか、何パーセントを占めているのか等を調べておくとよいです。
 まだ、魅力を見つけられていない人は、全国で上位なものを「魅力」として展開していくと、志望動機が作りやすくなります。

最後に


 以上の3点を使って、志望動機を見つけてみてください。きっと、見えてくるものがあると信じています。 
 また、公務員を目指すのであれば、「なぜ公務員なのか」「なぜこの自治体なのか」は十分に抑えておきましょう。
 そして、結論先行型を意識して、志望動機を作成してください。また、締めくくりは最も印象に残る部分です。採用後に活躍できるイメージを人事担当者に伝えれるよう、どのような能力を発揮し、貢献できるかを記載すると良いでしょう。




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