海月(みつき) あお

こんにちは!日常は常にこんにちはの私です。 アニメとか声優とか書いてる奴と同じ奴です。…

海月(みつき) あお

こんにちは!日常は常にこんにちはの私です。 アニメとか声優とか書いてる奴と同じ奴です。 自分と同じ顔が3人いるやつです? 一人で生きてますが、犬と猫と喋れるので幸せです。

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ホウカイ 第三話 【創作大賞2024 漫画原作部門】

カナダに着いてすぐに、SNSの発信を始めた。 マメではない性格だからいつまで続くか分からないが、自分の存在を知って貰うのはこれからプラスに働くはずで、日々の日常やバンクーバーの風景を投稿している。 語学学校に通い始めて一ヶ月ほど経つと、英語の生活にも慣れ始めた。 カフェで注文も出来るようになったし、バスの乗り方もスーパーのセルフレジも、図書館で本を借りるのも緊張しなくなった。 その日、学校から帰ってインスタをチェックしていると、秋山祐飛からメッセージが着ていた。 秋

    • ホウカイ 第二話 【創作大賞2024 漫画原作部門】

      東大現役合格、と言う言葉はどれ程の迫力があるだろう。 とは言え、六千人中二千人合格すると考えたらそこまで高いハードルではないのかもしれない。 卒業式の日、廿日や近田と写真を撮っている隣で、号泣する日野りのを圭太が必死で慰めていた。 日野りのは大学へ進学する事が叶わず、美容専門学校への進学が決まったのだが、母子家庭で決して裕福ではない為、母親への申し訳なさと、自分の不出来を嘆いていた。 そして、このままだとAIに就職先を決められてしまうという絶望を抱いている。 実際、専

      • ホウカイ 第一話 【創作大賞2024 漫画原作部門】

        金森奏羽は進路希望を五秒で書き終わり、担任の鈴木先生に渡した。 「本気か?」 先生は目を丸くして奏羽を見る。 「進路希望に嘘は書きません」 クールにそう言い自席に戻った。 内心、全くクールではいられない。人生最大の選択に、相応しい進路ではない事を分かっている。 それでも、自分がやらねばならないと奮い立たせる。大きな敵を倒すには、自分も大きくならなければいけないのだ。 春の教室は少し肌寒く、古びた窓からすきま風が吹いている。 空を飛ぶ鳥が目に入った。 「とんび?

      ホウカイ 第三話 【創作大賞2024 漫画原作部門】