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#10 「ご自愛」から自分の取り扱いを考えてみた

「ご自愛」が注目されている。

そう知ったのはつい先日。 10月7日(月)放送のNHK総合「あさイチ」で特集が組まれ、この言葉を便りのあの締め定型句から注目ワードへと昇格させたであろう、ジェーン・スーさんと堀井美香さんが登場。各々の感じている「ご自愛」を語ってくださっていました。(お二人のPodcast 番組 Over the Sun よく聞いてます)

調べてみると、Voicy でタグが組まれたりなど、ここ数年で徐々に使われ始め、すり減る日常を過ごす大人たちの心を惹きつけている模様。私もそのうちの一人です。※一昨日から

今日は育児から離れて、自分のことを考える時間にしてみましょう。


「ご自愛」って?

こちらにお二人へのインタビューがあるのでご覧ください。(非常に考えさせられる内容なので、最悪この記事に戻ってこなくてもいいとします笑)

さて、あさイチ番組でお二人が語られていた「ご自愛」の概要はこちら。

・自分らしく人に気をつかいすぎないで、楽しめる空間に身を置くこと(ジェーン・スーさん)
・凪の状態に戻す、静かな所に一回戻すこと(堀井美香さん)
・ご褒美はぶちあげるもの。頑張って、強い負荷がかかった後にやることで、ご自愛は少しずつ削られていく日常に対してするもの。

その他、一人の遮断された空間が大事、日常に切り込みを入れてくれる等など、ご自愛の切り口って色々なんだな、と胸に沁みるものがありました。

自分を大切にするために、自分に目を向ける

自分を気に掛けるのは自分しかいない

自分のことを真剣に考えて、気に掛けるのは自分しかいない。大人になればなるほど。叱責する人も、褒めてくれる人も、自分以外にいない。

スーさんが仰られていました。その通りですね。ご自愛のコアの部分ってここだと思います。
自分のことを真剣に考えるって、当たり前のように思っていたのですが、なんだか遠く感じてしまっている人、多いのではないでしょうか。

私も最近、自分のためにと思った行動が、実はそうじゃなかったと気づいた出来事があり、自分に目を向ける難しさを感じています。

自分を誤認していた

誕生日に一人時間が取れたので、好きなモノ食べようと大好きなお酒やおつまみ、懐かしいプレッツェルを買ってワクワクしていた私。
しかし、いざ開封となったとき、意外と気持ちが乗らない….

これ、「昔の私が好きだったもの」であって、今の私が欲しかったものじゃなかったんですね。妊娠出産の体調不良と睡眠不足を通った私には攻撃的すぎたのかもしれません。我慢していたから、欲しいと錯覚していたのかも。元恋人に「こういう人だったよね」と当時の記憶ベースで好みを決め付けられたような的外れさを感じました(笑)。

やや「ご褒美」寄りのエピソードですが、自分の取り扱いを考えさせられる一件でした。
最近も、大好きだったはずの文房具や雑貨店巡りに心が躍らなくなっていたことに気づいたり。心の動く方向が読めない状態。

試行錯誤もまたご自愛

ご自愛しようにも、自分が分からないんじゃな~と思う気持ちもあり、自分との人間関係って難しいですね。

でもきっと、その試行錯誤もまた、ご自愛なのでしょう。ある程度の訓練が必要だとも番組で仰っていました。

自分を大切にするマインド発なら些細なことも心の栄養になります。特別である必要もなく、ふと目を向けるだけでもいい。「自分をいたわることが出来ている」という実感って尊いものです。

「大人のこもりうた」に込めた想い

小さい時、親に「みてみて」と褒めてもらいに行った気持ち。眠る時に手を握っていて欲しかったあの気持ち。
大人の日常にも、そんな気持ちに応えてくれる「こもりうた」のような存在が身近なところに沢山ある。
じゃあ、自分にとっての「こもりうた」を見つけよう、私たちもあやされよう!という気持ちを込めて発信しているのが「大人のこもりうた」です。

今回は、「ご自愛」が本noteの「大人だってあやされたい」という合言葉に似てる発想だと思い感想を綴ってみました。自分を取り扱うという文脈で、とても考えさせられるテーマでした。

いずれもセルフケアの一環で語られると、それもまた「自分の機嫌は自分でとれ」という自己責任論に寄っていきそうで慎重になりたいところ。
まずは、「それどころじゃない」大人の皆さんへ届きますように。

こもりうたの中では、本当の気持ちを隠さなくていい。
こもりうたの歴史で学んだ、本音とあやしの世界。
癒し、発散、気分転換、気晴らし、ご褒美…
そのどれとも違う、自分に優しくなるための新しい概念が
「これからの、大人のこもりうた」だと考えます。

さあ今日も元気に寝かしつけ!!!


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