セラムン二次創作小説『時を戻そう(外部家族)』


『時を戻そう(外部家族)』


ダイニングで夕飯の用意をしていると隣のリビングでテレビを見ているはるかとみちるが珍しく大声出して笑っている。


私達に関わる事件が起きない限りは余りテレビを見る習慣がない為、不思議に思っているとはるかが話し始めた。


「時を戻そうだって。本当に言ってるんだな。せつなに怒られそう」

「時空の番人であるせつなの許可も取らずに時を戻すなんてダメよね」


一体何の話なの?と気になって夕飯を作る手を止め、テレビのあるリビングに近づいてはるか達に質問する。


「バラエティなんて見て珍しいわね?どうしたの?」


「あぁせつな、ぺ◯ぱって漫才師知ってるか?」


「漫才なんて興味ないから知らないわ。その漫才師がどうかしたの?」


「実は今日うさぎと美奈に学校の廊下でばったり会ってね?ぺ◯ぱの事教えて貰ったのよ」


そう言って学校でのうさぎ達との事をみちるが詳しく話してくれた。


☆☆☆☆☆


それは昼休みの事、2人で談笑しながら中庭に通ったらベンチで楽しく喋るうさぎと美奈子を見かけ、話しかけた。


「御機嫌よううさぎ、美奈子」

「やあ!子猫ちゃん達、今日も可愛いね」

「はるかさん、みちるさんこんにちわ~」

「笑ってたけど、どんな楽しい話をしてたのか教えて下さる?」

「最近売れてる漫才師の真似をしてたんですよ」

「美奈Pそっくりで面白くって」

「へぇーどんなネタなんだ?」

「通常漫才ってボケとツッコミで成り立つじゃないですか?でも彼らはちょっと違くて突っ込まないんですよ~ぺこぱって漫才師なんですけどね?」

「その代わりに『時を戻そう』ってツッコミの松陰寺さんが言っててね?2人でせつなさんみたいに時の番人みたいだねって言ってたんですよ~」

「それはせつなが黙ってないわね」

「教えてやらないとな!何に出てるんだ?」

「レギュラーは無いのでゲストで色々と出てるのでバラエティ番組色々見てみると良いですよ?運が良ければ出てます」

「ありがとう!見てみるよ。」

「せつなにも教えて差し上げるわ。ぺこぱね?」


☆☆☆☆☆


と言う一連の流れがあったとみちるから聞かされた。


なるほど『時を戻そう』を使用するなんて私に喧嘩でも売ってるのかしら?


そう思いながら彼らのネタを見ていると玄関のドアが開く音がした。


「ただいま~」


学校からほたるが帰ってきてリビングに向かい、テレビを見るや否や「ぺ◯ぱだ~」と当然の様に言ってきた。


「ほたる、ぺ◯ぱ知ってるの?」

「知ってるも何も学校ですっごく流行ってるよ」

「そうなの?『時を戻そう』って言ってるのも知ってるの?」

「知ってるよ!『時を進めよう』とも言ってるよ?せつなママみたいだなって思ってたんだ。すっごい人気だけど逆に知らないって時代に遅れてるよ?」

「そうなのか?今日、うさぎと美奈から話聞いて初めて知ったぞ」

「流行に敏感な女子高生やってるのに終わってるわね」

「仕方ないじゃない!私たち、普通の女子高生じゃなくってよ?」

「そうよね。戦いの日々と演奏にレース、中々トリッキーな生活送ってるもんねぇー。お疲れ様です、はるかパパ、みちるママ、せつなママ、いつもありがとう」


そんなに流行ってるのにテレビやバラエティを見る習慣がないだけで全然知らなかった。


でもそんなにしょっちゅう時を戻したり進めたり時をコントロールされたらたまったもんじゃないわ!


時の番人として禁忌を犯すものは消去よ!





おわり



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