セラムン二次創作小説『キュンです❤(A美奈)』
※挿絵はnoteクリエイター様提供の画像をお借りしました。ありがとうございましたm(_ _)m
「エース、手でハート作って♪」
「何だよ、急に」
「お願い!エースのハートが見たいの!」
「仕方ないなぁ~」
美奈子からの急なお願いに戸惑いながらもエースは満更でもない様子で片手でハートを作って見せた。
「さっすがエース♪流行りのキュンですポーズね」
「まぁな、アイドルだから当然さ♪」
「そりゃそうよね!でも私だけに軽々しくやってくれちゃっていいの?」
「何言ってんだよ、やって欲しいって言ったの美奈子の方だぞ?」
「そうなんだけど、独り占めしちゃってファンの子に悪いなぁ~……なんて」
「美奈子は俺の特別な人なんだから遠慮なんていらないよ」
「エース……」
「好きだよ、美奈子」
「私もよ、エース」
熱い視線とぶつかったかと思うとエースの顔が近づいてくる。
咄嗟に目を瞑り待っていると唇が触れた。
優しく激しいキスだった。
「キュンですポーズもいいけど、僕はこっちの方が良いな」
エースは激しいキスをした後、真顔で美奈子の唇を手で優しく撫でる。
「もう!エースったらぁ///」
「キュンですポーズよりさ、僕的にはこっちのハートの方が好みなんだよね、ラブラブっぽくて」
そう言って自分の右手をハートの半分の形に曲げ、美奈子の手に近づけてきた。
「美奈子も左手、同じように曲げて?」
言われた通りに曲げ、疑問に思っていたらエースは自分の右手をくっ付けてきた。
すると2人で1つのハートが出来上がった。
「うわぁ、ハートだわ」
2人で作り出したハートを見て感動する美奈子は、何かちょっとエッチだと思ってしまう。合わせた指がこそばゆい。
そんな事を思っているとそのままエースから指を絡められ、恋人繋ぎになる。益々エッチだと赤面する。
そんな美奈子にエースはまた熱烈なキスをし始めた。
「んッふぁ……んもぉ!エースってば!」
「嫌だったかい?」
「嫌じゃ……ないわよ」
「美奈子は可愛いなぁ」
「エースはズルいわよ!」
「美奈子が手でハート作ってって強請ってくるからさ」
「そう……だけど」
エースにキュンですポーズをして欲しくて頼んだが、ここまでの事など美奈子は全く予想していなかった。
それどころか、何も考えてなかったし、そんな自分を恨んだ。
一方のエースは美奈子のお願いを上手く利用して美味しい思いが出来たことに喜んだ。
その後、美奈子は迂闊にエースにお願いをしないようにしようと心に誓った。
おわり
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