セラムン二次創作小説『初恋を辿る(まもうさ)』


地球国の第一王子エンディミオンとして生を受けた俺は、何もかも決められた人生を送っていた。

そのまま王となり、この地球を治めると何の疑問も無く思っていた。

それが人生だと受け入れていた。

フィアンセも生まれた時から決められ、その人と添い遂げる。恋愛も何もない。そう思っていた。

しかし、セレニティが現れてその何の変哲もない世界に突如、彩りが与えられた。初めての恋をした。

お互いの立場上、ゴールのない神の掟に背いた恋だった。だけど、本気の恋だった。

それ故にやはり天罰が下り、互いに王国を継ぐことなく生を閉じる事になった。


そして長い年月が経ち、地場衛としてまた生を受けた俺は6歳で記憶も両親も何もかも失った。

それと引き換えに不思議な夢を見るようになり、夢に出てくる名前も知らない姫に囚われていた。これが初恋、だったのかもしれない。

彼女の言われるままに“幻の銀水晶”を探し始め、出会ったお団子ヘアが特徴の女の子に出会い、惹かれて行った。

時を同じくしてセーラームーンとも出会い、助ける中で大切な存在になっていた。

前世での恋人、その人だと知らず、夢では無く、現実世界で初めての恋をしたのはセレニティの生まれ変わりの月野うさぎでセーラームーン。運命の恋だった。


そして同じ志や夢を持っていた俺たちは30世紀の未来までも共に過ごす夫婦となった。

何時いかなる時も俺は彼女しか見えていなかったし、彼女以外は考えられなかった。


時を超えでもなお俺の初恋は彼女と共にある。

初恋は実らないと言われるが、何故だか俺の場合はずっと叶い続けている。


もしもまた来世があるのなら俺はまたうさを、セレニティを見つけ出す!どんな姿形をしていてもきっと君を探し出し、また初めての恋を捧げたい。

うさは俺にとって永遠に一番美しく輝く星だから。





おわり


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