セラムン二次創作小説『成長の落とし穴(エリちび)』
「キャー、また太ったぁ~っっ」
恐る恐る体重計に乗り、そう絶叫するのは成長著しい僕のスモールレディ。いや、今や立派なレディだ。
「一体どこに肉が付いてるの?もう!憎々しい肉ぅ!」
体重計に乗ったまま、嘆き続けるレディを微笑ましく見ていた。
ついこの間までは小さい事に悩んでいたレディ。
今はそれには全くと言っていいほど悩まず、悩みは日毎に体重が増える事。
ちゃんと成長している証拠だと、恒例の悩みをしだすレディを愛しく思う。
「また太っちゃったよ、エリオス。どうしよう」
涙を浮かべながら上目遣いで聞いてくる。単純に可愛い。
長らく成長が止まっていた彼女。
どうして毎日体重が増えるか分からず、戸惑っている。
「大丈夫。どんなレディでも僕は嫌いになったりしないよ?」
「エリオスは私が太ってもいいんだ……」
慰めただけだったのに、逆に怒らせてしまったようで、頬を膨らませている。
そんな顔も可愛くて、両手の人差し指で膨れた部分をつんつんとつつく。
「頬に付いてるんだぁ~」
僕が頬をつついたもんだから、勘違いして再び絶叫。
僕の傍を離れ、更に僕に後ろを向き鏡を片手に顔を覗き込み確認する。
「どうやったら顔の肉って取れるんだろう?」
鏡の中の自分と睨めっこが始まる。
自分のせいとは言え、勘違いで傍から離れていっただけでは無く、鏡の中の自分を見ている。
僕といる時は僕だけを見てほしい。なんてわがままは僕のエゴだろうか。
「顔じゃないですよ?」
放っておくといつまでも続きそうだったので、そう声をかけながら彼女を後ろから抱きしめる。
「エリ、オス?」
「体重が毎日増えてるのはちゃんと成長している証だと言ってるでしょ?」
「でも……」
体重増加は年頃の乙女の共通の悩み。
それはメナードもいつも増減しては一喜一憂しているのを見てきたので、そう言うものだと分からなくはない。
でも、レディの場合はそれ以外にもある。
「それに、貴女はお忘れだと思いますが……」
そう言いながら左手を彼女が最も成長している柔らかい果実へと手を伸ばす。
僕が育てたそれは、手によく馴染む。
そして、より大きく育っていた。
「肉が一番ついているのは、ここ、ですよ?」
優しい声で耳元で呟きながら、その部分を揉み始める。
「もう、エリオスの、エッチ!」
頬を真っ赤に染め、恥ずかしがりながら怒るレディ。
抵抗はしないので、そのまま止めること無く、彼女を深く愛して行った。
おわり
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