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クン美奈小説

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前世、現世、未来のクン美奈の話をまとめて置いていきます
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2024年5月の記事一覧

セラムン二次創作小説『あなたに首ったけ(クン美奈)』

あたしには彼に言えない秘密がある。

秘密って言う程大層な事では無いのだけれど、言うと色々面倒な事になりそう。懸念していることになりそうで言えない。

それだけは避けたい。けど、もうそろそろ限界が近い。でも、ラブラブ出来ないのはあたし的にも痛いし。

でも、それよりも本当の意味でも痛いし、どうすれば。ってオトメゴコロが喧嘩する複雑な気持ち。

「いてててて……」

あたしが彼に隠している秘密。それ

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セラムン二次創作小説『宵闇に一番星が輝く(クン美奈)』

「今夜も星が美しいな」

学校が終わると、すっかり日が暮れていた。自然と空を見上げると、いつもの様に宵の明星が美しく輝いていて安心する。

何故だろうか?思春期になった頃から、宵闇の明星ーーー所謂一番星が妙に気になった。気づけば空を見上げて一番星を探していた。

普通ならば、月が綺麗とか気になるのだろうが、俺は月には興味が無く、寧ろ何故か気分が悪くなる想いがした。

「やはり一番星が一番輝いている

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セラムン二次創作小説『愛の女神の憂鬱(クン美奈)』

私には付き合っている彼氏がいる。

そいつとは自然と将来、即ち未来を共にすると約束している。

少なくとも公斗は私とずっと一緒にいる気になっているみたい。

私はと言うと、まあありだなと思っていた。つい最近まではーー。

最近、ふと思ったのよね。

仮にうさぎがこのままクイーンになって千年時代が到来しているのを想像してみてよ!

クンツァイトと結婚したら、少なくとも千年と言う長ぁーい月日、彼だけを

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セラムン二次創作小説『Heart of Sword(クンヴィ)』

シュッバサッシュシュッシャッ

「ハッ!フッ!ヤァー!ハァー!」

この日、クンツァイトはいつに無く真剣に剣の稽古に励んでいた。

その顔に余裕など無く、まるで鬼の形相。

そして鬼気迫る感じで剣の素振りをしていた。

「クンツァイト、今日はいつも以上に精を出してるな。この前ヴィーナスに負けたのがそんなに悔しかったか?」

そこにゾイサイトが通りかかり、凄いオーラを放ち素振り稽古をするクンツァイト

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セラムン二次創作小説『初デートに前に(クン美奈)』

とある日の休日。美奈子は彩都を呼び出して、ショッピングに連れ回していた。

目的は初デートの服装選び。来たる公斗との初デートに着ていく勝負服を、昔から一番よく知る彩都に見立ててもらおうと目論んでいた。

そこに加え、彩都は女装の麗人。最近のレディースのトレンドにも敏感。こんな打って付けの人はそういない。

「公斗はどんな服着ていても、幻滅なんかしないわよ?」

連れ回しては、あーでもないこーでもな

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