「月と海」で迎える朝〜地元旅行記その4〜
朝7時。
カーテンの隙間から差し込む朝日で目を覚ました。
昨夜電話した友人に、朝の海の写真を送るよう言われていたので、寝ぼけながらもスマホを窓に構えた。
朝日で波がキラキラと輝いている。
素敵な朝だなぁ、なんていうありふれたセリフしか浮かんでこない自分が情けない。
朝食は、一階にある「海まち食堂mog」でいただいた。
スタッフさんの心遣いで、窓際の席に移動させてもらうことができた。
海をぼーっと眺めながらいただく朝食は格別。
朝はパン派の私は、朝からしっかりした和食を食べるのが久しぶりで完食できるか不安だったが、きらめく波を見つめながら食べ進めていたら、いつの間にか食べ終わっていた。
部屋に戻ろうと共有ラウンジの前を通りがかったとき、スタッフさんが猫と戯れているのが目に入った。
急いで部屋に戻り、帰る支度をして共有ラウンジへ向かった。
「まだ猫いますか?」
「いますよ。すっかり丸くなって寝てしまいましたけどね。」
近づくと、宿泊客が使う座椅子でアンモナイト化した猫が。
「名前は、うにって言います。」
うに、か。さすが海沿いに住む猫。
あれ、この猫。昨日すり寄ってきた猫だ。
「昨日、道で会いました!」と興奮気味にスタッフさんに話すと、ここ「月の海」と社長さんのご自宅を行ったり来たりしているのだと教えてくれた。
なんて気ままな生活。猫になりたい。
フリードリンクのアイスコーヒーを飲みながら、すやすや眠る猫を眺める。
こんな贅沢あっていいのか。
ここで働きたい・・・。
只今9時50分。
そろそろハロウィン仕様の首輪をつけたうにちゃんともお別れ。
じゃあね、また来るね。
バスに乗り遅れないように部屋に戻った。
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