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「中年」が社会の主役になる時代

「60歳から老後生活」なんて、はるか昔の話。
「老後資金2000万円」問題が騒がれたのも、過去のことです。

だって、この年金(支給額)じゃ暮らせるわけないし。

実際、元気だし。
まだまだ働けるものなら、働きたいよ。

そう思っていますよね?

では、中年の「働く環境」はどうなっているのでしょう。
これからどうなっていくのでしょう。
今日は、これについて書いてみたいと思います。


役職定年廃止


最近こんなニュースを目にしました。

大阪ガスが、一定の年齢に到達すると管理職などの役職から外す「役職定年制度」を廃止する方針を固めたことが6日、分かった。現在55歳としている役職定年を令和7年度に廃止する。少子高齢化で人手不足が深刻化し、シニア層の活力を持続させるために役職定年を廃止する動きが企業の間で広まってきた。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2406/07/news096_2.html


そもそも「役職定年」とは何でしょう。

役職に応じて定年を定め、所定の年齢に達した社員はその役職から退く制度です。
例えば、55歳で部長職の役職定年を迎え、その後60歳の定年退職までは別の職位・ポストで勤務するという運用が一般的です。

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給与はどれくらい減るんでしょうね?

アンケート結果によれば、役職定年によって年収が30%以上ダウンした人が実に3割を占めている。

https://toyokeizai.net/articles/-/709568?page=4


役職定年が広まった背景の一つは「人件費削減」のようです。

1980年代には定年は55歳が一般的でした。
(その後)定年年齢は段階的に引き上げられ、企業にとって人件費が大きな負担となり、組織の若返りと人件費の抑制を図る施策として役職定年が広まりました。

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「人材の流動化」
をはかりたいという側面もあるようです。

近年は終身雇用が崩れつつあり、転職による人材の流動化が活発です。
勤続年数の長い社員を多数抱えることが経営上の課題となりつつあり、役職定年によってシニア社員の管理職ポストを自動的にリセットすることで、若い世代から実力のある優秀な人材を登用できるようにしたのです。

同上


「妖精さん」問題


しかし近年「役職定年」を見直す動きが出てきたんですね。
背景の一つには、「妖精さん」問題があるようです。

妖精さんとは

働かないおじさんを「妖精さん」として取り上げたのは、2019年の朝日新聞が最初とみられる。雑誌やテレビなども紹介し、「妖精さんは私の職場にもいるかも」と、SNSなどで認知度を高めていった。

比較的大きな企業で働く50代の男性。もう昇進もなければ、目立った仕事もない。ふわふわと手持ち無沙汰に過ごしていても、会社は静観するだけなので、若手社員には不満が蓄積されていく。そのモヤモヤ感を「妖精さん」という表現があらわにしたようだ。

https://mainichi.jp/articles/20220625/k00/00m/040/218000c

ベテラン社員のモチベーション低下は生産性の低下をもたらすだけでなく、若手社員に対しても悪影響を及ぼします。

同上


「平均年齢50歳」の時代へ


そもそもは、「若手に席を譲る」ための制度でした。
しかし若手が少なくなっている現状があります。
(この人口ピラミッド、すごいですね、、)

https://www.populationpyramid.net/ja/%E6%97%A5%E6%9C%AC/2024/


もうすぐ、日本人の「平均年齢」は50歳になるようです。

2020年の日本人の平均年齢は47.6歳早ければ29年にも50歳になる。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73787850S3A820C2TCN000/

ふてくされている(言葉が悪いですね 笑)、、
達観してしている場合ではありません!
日本の将来は、もはや50代にかかっています。

時代はどんどん動いています。
制度が変わるのは、いつも後になってからです。
私たちが主役になる時代は、もうすぐそこですよ。

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