マガジンのカバー画像

人や暮らしのこと

91
「個の時代」だからこそ焦点を当てたい、一人一人の人生・暮らしについて書いています。
運営しているクリエイター

#ふるさとを語ろう

血縁でも社縁でも地縁でもない、あたらしい「縁」

私のテーマ「50代からのリセット&リスタート」 に行きつくまでには、いくつかのきっかけになる本がありました。 そのうちの1冊について書いてみたいと思います。 衝撃的なタイトルですよね。 以前のこちらともつながる話です。 ※他の本については、以前こちらで書きました。 無縁社会 こちら読んでみると、 知らない間に日本が「貧乏な国」になってしまっていたのと同様、 既に私たちの「日常」になりつつある話です。 (この本は2010年出版ですから、事態はさらに進んでいると思われま

人生の終わりに、「心のよりどころ」にするのは一体何だろう

母に関して、いろいろと辛らつな記事を書いていますが(-_-;)。 母はとても「しっかりした人」ということと、「本好き」が、 私を形作ったことに間違いありません。 とても感謝しています。 そして、noteのネタを提供してくれています。 こちらも感謝しています(笑)。 さて、85歳の母を見て、思うことが多くあります。 母の日常 5年前に父が亡くなってから、母は青森で一人暮らしをしています。 母は、ルーティーンの人です。 整理下手ですが、きれい好きで、毎日家中を掃除してい

雪の降る日に田舎を思う

今日は東京でも、朝から雪が降っています。 冷たい空気で思い出した「田舎の暮らし」について、 書いてみたいと思います。 東京ってラク 私の実家は青森の、さらに「へき地」にあります。 私は、高校を卒業するまで住んでいました。 実家を離れて、すでに40年近く経ちます。 父が4年前に他界し、今実家には 85歳になった母が一人暮らしをしています。 東京に住んでいて、冬になると毎年思うのが、 「晴れの日」が多くてラク、ということ。 青森は11月下旬には初雪が降り、 3月下旬までの

私たちはこれから、どこで何を「思い出」にしていくのだろう

先日、こんなニュースが流れていました。 「(東京渋谷)東急百貨店本店閉店」 たくさんの人が詰め掛け、別れを惜しんでいました。 昔からあるお菓子の販売終了。 「えー、無くなっちゃうの?残念!」 でも、最後に買ったのはいつ? 東急本店も、そんなに閉店を惜しむのなら、 「もっと買ってくれればよかったのに」と言いたいのでは(笑)? インタビューでの、80代の母と一緒に来ていた50代の娘。 「昔よく母と来ていたので。ありがとうという気持ちです。」 と。 みんな「思い出をありがとう

時間の流れを合わせてみる:実家での過ごし方

実家に帰省して、 朝私が少しだけ早く起きてリビングに行ったら、 母は、NHKのラジオ体操をしていました。 私が実家にいた頃からしていました。 えらい(笑)! 掃除は毎日欠かさず。 畑も細々ながらやっています。 母は働き者で、毎日コツコツと努力するタイプです。 人生を、なんとかマネジメント出来ています。 おかげで84歳の今も、一人暮らしが出来ています。 それは良いのですが、、 それも含めて、「本当に人って変わらないんだな」 そう、改めて思いました。 母の暮らしは、この家

過ごした時間の価値は、その時はわからないのかも

先日の、実家の片付け。 タンスの引出しには、古い写真が大量に入っていました。 その写真で思ったことを書いてみたいと思います。 実家で片付けをした話はこちら 古い写真 どれも色褪せた、古い写真ばかりでした。 母は、気に入った写真はアルバムに整理しているので、 それ以外の(なら捨てればいいのに)写真です。 父はカメラが趣味で、写真機材には随分お金を使っていたと思います。 今納戸にしている4.5畳の部屋も、 元々は父が写真を現像するための「暗室」でした。 どこかへ家族で出掛

田舎の原風景はもう要らない?

「ぽつんと一軒家」見ていますか(笑)? 面白いですよね? 私の実家は青森県の津軽地方というところです。 「ぽつんと一軒家」を見ても、実家の周りを見ても、 東京より田舎の高齢者のほうが元気だなと感じます。 皆さんの「実家」はどこですか? 何年前まで住んでいましたか? 今日は地方の過疎化と、失われゆく「原風景」について 考えてみたいと思います。 進む過疎化 私は、高校卒業と同時に上京しました。 かれこれ40年近くも前に、田舎を離れたことになります。 以前、日本の人口