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臨床でよく見る心電図波形、PACとは?

PAC(premature atrial contraction)とは、心房期外収縮のこと。
臨床でよく見る波形であり、覚えておくと役に立ちます。

PAC(APCとも言われる)は、洞結節の興奮よりも早く興奮(異所性P波と、それに続くQRS波)が出現するもの。


 モニターの波形を見て  SR(sinus rhythm、洞調律)であるかを判断するとき、R-R間隔、P波があるかを確認します。

PACは、異所性P波という、洞調律より先に出る刺激(通常のP波より、先に出るP派)から、QRSへ繋がる刺激であり、ナローQRS(P-QRS間の刺激は正常)となります。

PAC頻発は心房細動への移行も考えられるため、モニタリングしていくことが必要です。

そして、blocked PAC(非伝導性心房期外収縮) が出現すると、心房の興奮は遮断され(QRS波が欠落することにより)徐脈になる。AV block(房室ブロック)と間違えやすい波形なので注意が必要です。

心電図で不整な波形を見たら、血行動態の影響を考える視点が重要。
心電図のリズムやP波、 QRSの幅をみて次の行動を考えましょう。

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