ショーシャンクの空に@ヒューマントラストシネマ渋谷
会社の後輩に誘われて映画「ショーシャンクの空に」を観にきた。
長年気になっていたものの、いざ映画となったら別の作品を選択し続けて早数年。
やっと観れることになってわくわく。
元々期待してたけど想像以上に自分にハマった。
名作中の名作ってこういうこと!って体現してる映画。
▶︎あらすじ
銀行の副頭取アンディー・デュフレーン(ティム・ロビンス)が、妻と浮気相手を殺害した罪により終身刑でショーシャンク刑務所に入所した。
孤立して過ごして2年経ったある日、刑務所の鬼主任ハドレー遺産相続問題を解決した。報酬として同じ作業現場にいた受刑者の古株"調達係"レッド(モーガン・フリーマン)とその仲間にビールを獲得することで受刑者、監視役にも気に入られて…。
▶︎感想(ネタバレ)
2時間23分の長作だけど時間を感じさせないほどのめり込んだ。
事前情報あまり知らなかったから脱獄するよね?と思いつつ観てたら、アンディーがいなくなった謎を所長が見つけた瞬間、すっきりした。
伏線を見事に回収してくれて、現状を受け止めて冷静に刑務所で生活してるアンディーが地道に脱獄できる状態を作ってたなんて…。
逃げれる選択肢があったからこそ、冷静にいられたと考えると選択肢があることで人間として余裕が生まれてた。
判決が降るまで若い段階で銀行の副頭取になるあたり、アンディーの処世術が垣間見えた。天然の人たらしなのか、打算的に行動してるのか憧れてしまう。
▶︎受刑者、被害者問題について(ネタバレ)
ブルックス(ジェームズ・ホイットモア)は50年間服役した結構なお年寄り。
刑務所内でのお仕事も廃れた図書室の本を配っているだけの軽作業。そんな彼が全然願ってない仮釈放が許された。
50年前とは世の発展も、自分の身体も常識も全然違う。車がそこら中を走り回ってることにも驚いてしまう。刑務所には談笑して分かち合う仲間がいたのに、外の世界では軽蔑の対象。
結果、自死を選ぶ。
犯罪者がみんな救いようのない悪人だとも、処分するべきとも思ってないし、冤罪の人もいる。
ただふと、自分の愛する人が犯罪に巻き込まれて帰らぬ人や充分に生活できない状態になったら確実に一生犯罪者を許せないはず。犯罪者に人権がないなんて思わないけど、だけど、少しでも幸せな瞬間がきたらやるせない。
言葉にすると残酷だけど、ブルックスは仮釈放になって、刑罰の集大成を迎えた気がした。
どんな罪犯したかも知らないけど…、終身刑ってことはそれなりのことをして、辛い環境ながらも税金で生活してて、浦島太郎状態のおじいちゃんになって世の中に放たれる。
恐ろしいなって感じた。
ともあれ、受刑者の世界を垣間見れて、逆転劇が最高すぎて凄く好きな映画になった。
劇場で観れたのは本当に感謝です。
古い映画を定期的に劇場上映で観たい。
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