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映画紹介vol.2「カラーオブハート前編」

今回ご紹介する映画は

カラーオブハート(原題:プレザントヴィル)1998

監督は「ビッグ」などのゲイリー・ロス。

出演:トビー・マクガイア、リース・ウィザースプーン、ジョアン・アレン

※以下ネタバレあり。

現代で暮らす主人公二人が白黒テレビドラマの世界へ入ってしまうというファンタジックなお話。そして二人に感化され、今までになかった概念や経験をした人達は徐々にカラフルになっていく。

新しい価値観が生まれた時にそれをすぐに受け入れられる人間、それを否定する人間、そしてそれらの価値観の違いから生まれる差別や偏見など、とても社会的なテーマも含まれている映画。

ファンタジーな中にも人間の本質や色んな面が描かれていて、とても好きな作品です。

<あらすじ>

主人公のデイビッドは「プレザントヴィル」という1950年代のモノクロホームコメディにハマっている男子高校生。オタクで彼女なし。

彼とは対照的に双子の妹ジェニファーは、イケてる系女子。ダサいデイビッドの事を嫌っている。

そんなある日のこと

母親が年下の恋人と旅行に行くことになり、家に二人きりなったデイビッドとジェニファーはテレビのリモコンの奪い合いになり、リモコンを壊してしまう。そうすると、誰も呼んでもいないのにテレビの修理屋が家にやってきた。修理屋はデイビッドが「プレザントヴィル」が大好きなことを知ると、不思議なリモコンを渡した。

「プレザントヴィル」が放映されている中、またまたその不思議なリモコンを巡って二人が揉めていると、急に二人は自分たちが白黒になっていることに気づく。

二人は「プレザントヴィル」の世界に入ってしまったのだ。

この世界では、デイビッドは「健全で幸せな家族パーカー家」の息子バッドに、ジェニファーはその妹メアリー・スーになっていた。

[プレザントヴィルの世界とは言うと、、]

最高気温22度、最低気温22度、天気は常に晴れ。

この世界の家庭は母親は良妻賢母で、父親は真面目で誠実で「ハニー!ただいま!」と爽やかに帰宅し、子供達は非行とは無縁の良い子たち。

火事なんて起こらないので、消防士は木から降りられなくなった猫を救出するのが唯一の仕事。

性行為という概念も知識もないのでベッドはシングルのみ。恋人達の愛情表現は恋人池で手を繋ぐこと(手を繋ぐ前に校章を渡すのがお決まりらしい)

トイレはあるけど、便器はない。

図書館に本はあるが全て白紙、プレザントヴィルという街しか世界がなく、学校で教える地理もこの街のことだけ。

皆ニコニコして怒ることも泣くこともなく、毎日同じことを繰り返し幸せそうに暮らしている、モノトーンの理想郷、完璧な世界なのである。

パーカー家の人々↓↓

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デイビッド(バッド)は戸惑いながらも、良く知るドラマなのでなんとか役を演じ世界観が壊れないように溶け込もうとするが、ジェニファー(メアリー・スー)はこんな世界たまったもなじゃないと激おこ。(そらそうだ)

そんなアタフタしている二人に誰かが声をかけてきた。

「やあ、メアリー・スー」

振り返ると、超絶イケメンが車から笑顔でこちらを見ている。

それはスキップという青年で、物語上メアリー・スーと恋人同士になる設定であった。

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色々と悟ったジェニファー(メアリー・スー)はイケメンが彼氏になるなら悪くないかもと思い、とりあえずこの世界を受け入れて生活していくことにしたのである。

後編へ続く。



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