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菊池寛『日像月像』(2021/5/30)

良い天気でも外に出て遊べないのではただの暑い日。
身体を無理やり動かして、明日のラブレタ―大公開(卒論&ゼミ)に目を背けて、締め切りの課題をさっさと終わらせる。
次の文アルのイベントは鞭の防守で、ピックアップに我が推しが居る!
回復。

というわけで、今日紹介するのは菊池寛『日像月像』です。
戦後に出たものです。昭和23年7月15日発行、鷺ノ宮書房。
このタイプの本はよく全集などに収録されている出版年表に書かれていないこともあるので、見つけたら買ってます。仙花紙本は状態が状態ってことも多く、破れや日焼けは気にしていられないほどですが、なによりも「よく残ってくださった!」って気持ちになりますね。



表題の「日像月像」の他に「恋愛結婚制度」「母の夢」「處女花園」が収録されています。
「日像月像」は昭和8年に『キング』で連載されていたもの。

オシャレだなあ。

「恋愛結婚制度」と「處女花園」は読んだ後が凄いですね。どちらも別の感情で「うわああああ」って叫びたくなります。特に「恋愛結婚制度」はどこか心にグサッと刺さるものがありました。
『キング』の付録に「現代名家不朽の名作 短編小説傑作集」っていう短編集(挿絵ありのめちゃくちゃ豪華作家陣)があって、その中に「恋愛結婚制度」が小林秀恒の挿絵と共に収録されているものを読んだのが初めてなんですけど、衝撃を受けましたね。恋愛結婚にこだわる姉と一度会っただけで望まれて結婚していく妹二人、姉がこだわる恋愛結婚で末の妹も結婚。
高望みで残る……というか、これは絶対残るなあ……という感想しか出てこなかった。

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